AZ-OFFROADの評価・レビュー
写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | マツダ | ||
車名 | AZオフロード | ||
JC08モード燃費 | 14.8km/L | ||
エコカー減税 | -%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1680mm | 4.8m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
1660mm | 1220mm | 1210mm | 980kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
-万円 | 48.0〜118.5万円 |
16年間フルモデルチェンジを行わなかったAZオフロード!
マツダのAZオフロードは、スズキからジムニーのOEM供給を受けて販売していた本格的なオフロードSUVです。発売は1998年と古く、2014年までフルモデルチェンジを1度も行わなかった車種です。
ジムニーとの相違点は、メーカーを示すI.C.バッジや車名のロゴマークだけで、エクステリアやインテリアのデザイン、走行性能や居住性などの機能はすべて同一仕様となっています。
マツダがスズキからOEMを受けたAZオフロードは、ジムニー3代目が元車となります。軽自動車のボディサイズ規格改正によってフルモデルチェンジが行われており、AZオフロード販売終了後もスズキはジムニー3代目の販売を継続しています。
軽自動車唯一の頑丈なラダーフレームを採用!
AZオフロードの特徴は、なんといっても悪路走破性の高いことです。ボディデザインから走行機能まで、すべてがオフロード用のヘビーデューティー仕様となっており、荒れ地や雪深い場所で作業を行う人、悪路走行の競技を行う人から高い信頼を得ています。
悪路走行に強い機能のひとつが、ラダーフレームを採用していることです。一般的な車種が採用するモノコックフレームと違い乗り心地は悪くなりますが、車体を頑丈にできることに加え、ボディがクラッシュしてもフレームに損傷が及ぶことは少なく、ボディだけを換装できるというメリットを持っています。
荒れ地で強いトルクを路面に伝えるドライブアクションの4WD-L!
悪路で効果を発揮する4WDシステムは乗用車に使われるフルタイム方式ではなく、2WDと4WDが切り替えられるパートタイム方式が装備されています。
フルタイム方式は、4輪のうち1輪が空転を始めるとトルクを他の3輪に分散してトラクションを得るシステムですが、パートタイム方式は4WDに切り替えると最初から4輪にトラクションをかけることができ、滑りやすい路面の発進やコーナリングで安定した走行ができます。
AZオフロードはパートタイム4WD方式にドライブアクションを追加、オンロードでは2WDで走行、滑りやすい路面ではパートタイム4WDに、さらにトルクを必要とする急な上り坂や荒れ地では4WD-Lに切り替えることで、高い走破性を確保できます。
パワフルなインタークーラー付きターボ装着エンジンを搭載!
ボディ形状は、対障害角度を高める設計になっています。オフロードでは最低地上高だけでなく、フロントやリアが障害物に乗り上げないための角度が重要になります。
フロント側をアプローチアングル、リア側をデパーチャーアングルと呼びますが、AZオフロードはそれぞれ49度、50度に設計されており、大きな岩や石が続く荒れ地や急な坂道でも走行不能に陥ることがほとんどありません。
4WDに高いトルクを与えているのが、インタークーラー付きターボチャージャーを装着したK6A型エンジンです。
最高出力こそ47kW(64PS)/6500rpmと軽自動車自主規制に抑えられていますが、最大トルクは103N・m/3500rpmと、1.2Lエンジン並のパワーを低回転域で発生させる特性を備えています。
中古車市場では極端に車数が少ないのでジムニーも選択肢に!
AZオフロードは16年間継続して販売されましたが、ヘビーデューティーSUVはコアなファン以外に需要が少なく、ジムニーに比べるとネームバリューが薄いことから、ほとんど販売されていない状況です。この影響を受けて中古車市場では極端な品薄状態となっています。
中古車市場で販売されている車種は、状態、価格ともに幅広く、2010年登録モデルで走行距離7万km前後のXCグレードが119万円で販売されている一方で、2013年登録モデルで走行距離2.1万kmの同グレードが112万円で販売されていることもあります。
いずれにしろ車数が少なく選択肢も狭まるため、AZオフロードにこだわらないのであれば、ジムニーを検討材料に加えることをお勧めします。なお、オフロードの中古車は走行距離や年式だけでなく、フレームの下回りや荷室のサビのチェックなど、必ず目で見て確かめることが大切です。
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