NV100クリッパーの評価・レビュー
写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | 日産 | ||
車名 | NV100クリッパー | ||
JC08モード燃費 | 16.2〜20.2km/L | ||
エコカー減税 | 0〜100%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1895mm | 4.1m |
荷室長 | 荷室幅 | 荷室高 | 車両重量 |
1820mm | 1280mm | 1240mm | 840〜950kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
95.1〜136.8万円 | 54.8〜128.0万円 |
NV100クリッパーは自動車業界で稀な4姉妹の商用バン!
日産のNV100クリッパーは、スズキからエブリイのOEM供給を受けて販売している商用バンです。現行車は3代目で、2015年にフルモデルチェンジされています。
初代は三菱からミニキャブのOEMを受けていましたが、三菱が軽自動車業界から一部撤退したため、2代目からスズキとOEM提携を結んだ経緯があります。
エブリイは、日産の他にマツダや三菱にもOEM供給が行われており、それぞれスクラムバン、ミニキャブの名称で販売、エブリイを含めると日本でも稀な四姉妹車となっています。
スクエアなボディだから荷室スペースも広々!
2015年のフルモデルチェンジによって、エクステリアはフロントのクラッシャブルゾーンであるショートボンネットを除けば、軽自動車ボディ規格ギリギリのスクエアなボックスタイプになりました。
荷室の広さは軽商用バンの中でもトップクラスで、フロア長1955mm、幅1385mm、高さ1910mmのスペースには、パンケースであれば74、ビールケースであれば40、380×310×280mmのダンボール箱であれば69個が積載可能です。
荷物を積み下ろしする際に開くバックドアは、ヒンジがルーフ最後部についているので、荷室はボディ断面いっぱいの開口面積を持っています。
開口高は1165mm、開口幅は1340mmあり、荷室床面地上高は650mmと低く設計されているので、重い荷物の出し入れでも身体への負担が少なくて済みます。
快適性を求めるならGX以上のグレードを!
車内装備は商用バンなので実用性が重視されているため、快適性はほとんど期待できません。
特にDXといったミドルグレードでも、後部席は背もたれを前倒させて荷室と一体化させることを目的として設置されているので、ベンチシートの座面、背もたれともにシート厚が薄く角度調整も行えないので、まさに「公園のベンチ」状態です。
ただしGX以上のグレードになると、前部席、後部席ともにシートの質が向上、とくに後部席は左右独立となり、ヘッドレストも装備されます。また室内トリムの面積も増え、鋼板むき出しの部分がなくなります。
快適性に関しては、商用バンを乗用ワゴンに改造したNV100クリッパーネオとほとんど変わらないので、自動車税や保険の節約をしたい人であればこちらの車種の方が経済的といえます。
商用バン初となる予防安全装置をグレード設定!
NVクリッパー100には、軽商用バンでは初となる予防安全装置のエマージェンシーブレーキがグレード別に搭載されています。
これはフロントガラス上部に設置された赤外線レーダーが前方車両を検知、衝突の危険領域まで車両に近づくと警告音と警告灯で運転者に危険を知らせ、さらに衝突の危険があると判断された場合、強制的に自動ブレーキを働かせて衝突を回避、または衝突被害を軽減させるシステムです。
このシステムには、踏み間違い衝突防止アシスト機能もついています。駐車場などで前方に障害物がある場合、アクセルを強く踏むと警告音と警告灯を作動させ、エンジン出力を自動的に制御、障害物との衝突被害を軽減させます。
エマージェンシーブレーキは、平成26年度の自動車アセスメント予防安全評価で、高評価となる「先進安全車(ASV)」を獲得しています。
中古車で条件の良い車種を探すなら姉妹車も検討材料に!
NV100クリッパーは初代が2003年から販売されており、キャブオーバー型商用バンの需要が高いこともあって、OEM車でありながら中古車市場には多くの車数が出回っています。
ボリュームゾーンは70〜90万円で、2015年登録モデルの走行距離3,000kmといった新車同然の車種が90万円前後、2012年登録モデルで走行距離4〜5万kmなどの実用性十分な車種でも50〜60万円で販売されています。
比較的多い車数が出回っていますが、NV100クリッパー3代の総数です。現行車でさらに状態の良い車種を求めるのであれば、スクラムバンやミニキャブ、エブリイなど姉妹車も選択の検討材料に入れることをお勧めします。
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