N BOXの評価・レビュー
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | ホンダ | ||
車名 | N-BOX | ||
JC08モード燃費 | 23.0〜27.0km/L | ||
エコカー減税 | 20〜50%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1790〜1815mm | 4.5〜4.7m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2240mm | 1350mm | 1400mm | 890〜1000kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
138.5〜174.9万円 | 85.5〜125.5万円 |
車内の快適性とユーティリティ性を向上させた新型N-BOX
ホンダは2017年9月に2代目となる新型N-BOXを発売しました。7月より事前予約を開始、8月末の時点ですでに25000台の受注があり、依然として人気車種であることが伺えます。
エクステリアのデザインは好評だった先代モデルのキープコンセプトで大きな変化はないように感じられますが、高効率フロアフレームを拡大し、高張力鋼板の利用率を高めたことなどによって軽量化と高剛性化を実現しており、まったく新しい車種に生まれ変わっています。
コンパクトに改良されたエンジンルーム
初代に比べて大きな変化が見られるのは車内空間の広さです。2代目にはエンジンユニットを小型化したことに加えて正面からの衝撃を吸収する緩衝部分を改良、エンジンルームをコンパクトにしたことで室内長は初代よりも約60mm長い2240mmになりました。
ホンダ独自の車内空間を広げる技術、センタータンクレイアウトを2代目にも引き継いでおり、全高は小さな子供が立ったまま着替えられる1400mmを確保しています。
軽自動車最大級の車内空間をさらに有効活用できるのがインテリアのデザインと各種装備です。
フロントシートは初代のベンチシートからセパレートタイプに変更されたことにより、前部席から後部席へのうウォークスルーが可能になりました。
後部席シートの多彩なアレンジで車内空間を有効活用
いかにもホンダらしいアイデアが詰まっているのは後部席です。
左右独立で前後スライドするのはどのスーパーハイトワゴンも同じですが、N-BOXの後部席はヘッドレスト装着のまま背もたれを前に倒すと床面に収納できるため、フラットな広い荷室を作り出すことができます。
また座面を跳ね上げるチップアップ機能を備えているのでリアゲートを開けられない狭い場所でも背の高い荷物を後部席側に積載できます。
軽自動車は車内空間を広くして使い勝手を向上させるために、どうしてもシートの厚さが犠牲になり、長時間座るのが苦痛になります。
2代目はこの問題を解決するためにシートの弾力性を工夫、シートの裏側を特殊加工してじんわりと体を包み込む低反発の柔らかさを実現させました。
また車内に入り込むエンジン音はエンジンルームの改良で振動抑制や適所に配置した吸音材によって静寂性を向上させています。
走行中でも小さな子供がぐっすり眠れる車内環境が保たれています。
全10機能に及ぶ最先端の予防安全装置を全グレードに標準装備
2代目モデルチェンジで最大のセールスポイントとなっているのが全グレードに標準装備された予防安全装置Honda SENSINGです。
ロアグリル内にミリ波レーダー、フロントガラス上部に単眼カメラ、リアバンパーのコーナーにソナーセンサーを設置、事故回避支援機能が格段に高まりました。
Honda SENSINGの予防安全装置は衝突軽減ブレーキや誤発信抑制、車線遺児支援システムなど合計10機能に及びます。
単眼カメラを備えているので先行車や障害物だけでなく歩行者も認識でき、後方のソナーは不注意による急な後退で後方に障害物がある場合、ドライバーに警告を与えると同時にエンジン制御を行います。
現在の予防安全装置の最先端が標準装備されているのはユーザーに取って何より嬉しい点といえます。
N-BOXの中古車は販売価格が下がってから購入するのが得策!
N-BOXは中古車としての需要が高い軽自動車の中でも人気車種となっているので、販売価格は高値傾向にあります。
2014年式走行距離3万km前後のターボ装着モデルは100〜120万円、自然吸気エンジン搭載モデルは80〜100万円が販売価格の中心価格帯となっています。
この価格は多少、年式が古くなっても5万km前後まで走行距離が伸びてもほとんど変わりありません。
ただし、この中心価格帯は2代目登場直前のため、今後、買い替えのために下取りや買取に出した車種が中古車市場に出回ってくると若干下がる可能性はあります。
また登録済み未使用車も相当数出回るので、N-BOX初代の中古車購入を検討している人は販売価格の推移を見守ってから、予算に応じた車種購入を決めた方が賢明です。
軽自動車の中古車が人気!
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写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | ホンダ | ||
車名 | N BOX | ||
JC08モード燃費 | 20.8〜25.6km/L | ||
エコカー減税 | 100%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1780mm | 4.5m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2180mm | 1350mm | 1400mm | 950kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
127〜185.9万円 | 79.9〜172.8万円 |
N-BOXの評価・特徴
ホンダで最も売れている軽自動車が『N-BOX(エヌボックス)』です。N-BOXは、2011年に登場した比較的新しい車種で、2003年に初代モデルが登場したダイハツ・タントと同じく、『スーパーハイト(超背高)ワゴン』とよばれる大柄なボディが特徴です。
特に、『宿命のライバル』ともいえるタントとは常に熾烈な販売ランキング争いを繰り広げていますが、最近の販売状況はN-BOXのほうが優勢となっており、2015年1月から9月まで9か月連続で軽自動車ナンバーワンの販売台数をキープしています。
商用車ベースから脱皮した新しい軽ワゴン
ホンダの軽ワゴン車といえば、従来から『バモス』や『アクティ』がラインナップされてきました。いずれも、コンパクトサイズのボンネットを持つミニバンに似たスタイリングですが、エンジンは車体前部ではなく、荷室の床下に配置して後輪を駆動するミッドシップ方式を採用するなど、独創的な機構を持っています。
しかし、ミニバンに似たスタイリングとはいっても、しょせんは旧来からのキャブオーバー型の商用バンをベースとしており、通常の乗用車と比べると高速安定性や旋回性能などが劣るという欠点がありました。
加えて、多彩なシートアレンジやゆとりある室内空間といったユーティリティ性能を重視するユーザーが増え、これまでのラインナップではこういったユーザーニーズには応えきれなくなっていました。
そのため、ホンダではこれまでの設計の延長線上でクルマづくりをおこなうのではなく、まったく新しい設計思想を持ちこんだ新型車種の開発に着手しました。その結果誕生したのがN-BOXなのです。
優れたユーティリティ性能が自慢
N-BOXは、エンジンやトランスミッションといったメカニズム部分を、高度な設計と製造技術を駆使してコンパクトサイズに凝縮することに成功しており、スペースに多大な制約のある軽自動車規格の寸法内において、長さ2180mm・幅1350mm・高さ1400mmというトップクラスの室内空間を実現しています。
とりわけ、これまでのバモスなどが採用していたミッドシップ方式ではなくフロントエンジン方式に移行したことに加え、『センタータンク方式』により燃料タンクを前席下に配置することで、後部座席から荷室にかけてフラットな床面を実現しています。
また1400mmもの室内高とあいまって、家具や自転車などの大物積載にも余裕をもって対応できます。しかも、床面とつながるリアゲート部分の開口部は、最も低いところでわずか480mmとなっており、荷物の積み降ろしがしやすくなっています。
低速域で最大トルクを発揮するターボエンジン
N-BOXは、ライバルのタントと同様、通常のベーシックな『N-BOX』と、ドレスアップ志向を強めた『N-BOXカスタム』の2本立てのラインナップとなっています。
いずれのタイプにも、58PSを発揮するDOHCの自然吸気エンジンと、64PSを発揮するターボエンジンを設定しています。
特にターボエンジンについては、わずか2600回転という低回転域で最大トルクを発生するため、ターボラグのない滑らかな加速感を楽しむことができますし、燃費面においても、高回転型のセッティングとなっている自然吸気エンジンとの燃費差が小さく抑えられています。
具体的には、自然吸気エンジン搭載車が最高で25.6km/L(2WD)、ターボエンジン搭載車は23.8km/L(2WD)という公式測定値(JC08モード)を記録しており、多人数乗車時や遠距離ドライブなどあらゆる場面におけるパワフルな走りと、優れた燃費性能とを両立している点が高く評価できます。
優れた走行性能や燃費性能は、エンジンだけでなくCVT(無段変速機)の改良による高効率化や、停車前から作動するアイドリングストップ機構、優れた衝突安全性能と軽量化をも両立した高剛性ボディの採用といった相乗効果により実現しています。
さまざまなニーズに対応できる充実した装備
N-BOXは、かつての軽自動車が揶揄された「安かろう悪かろう」といった評価を微塵も感じさせないばかりか、「軽自動車もここまで来たか」「もはや小さな高級車だ」とすら思えるほどの充実した装備を盛り込んでいます。
とくに、電動スライドドアは左側が標準装備(最廉価グレードを除く)されているのをはじめ、右側についても標準装備の特別仕様車を設定しているほか、多くのグレードでオプション装着が可能となっています。
また、全グレードにおいてスマートキーシステム&プッシュ式のエンジンスターターを採用していることに加え、スマートキーが最初から標準で2個ついてくるのは、ライバルよりもお得感があります(タントは標準で1個付属。追加は約2万円必要)。
このほか、チップアップ機構を採用したリアシートの採用により、後部座席の足元空間を有効活用して荷物を積載することもラクラクです。
装備面のみならず、ボディカラーのバリエーションも豊富で、単色の場合は10色からセレクトできるほか、ツートンカラーは7タイプから好みのものを選ぶことができます。
トップクラスの安全性能も満載
安全性能にも抜かりはありません。全グレードに前席エアバッグを標準装備しているのをはじめ、低速域衝突軽減ブレーキと誤発進抑制機能から構成される『シティブレーキアクティブシステム』に、前席サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグをプラスした『あんしんパッケージ』を用意しています。
また、運転席エアバッグについては、一気にドカンと膨らむのではなく、じわじわと膨らむことでドライバーに与えるダメージを軽減する容量可変型エアバッグを搭載しています。
このほか、横滑り防止装置や、急ブレーキの際にハザードランプを高速点滅させるエマージェンシーストップシグナルも装備しています。
購入について
N-BOXの新車価格は、127万円(G・2WD)〜185.9万円(カスタム、2トーンカラースタイル、G・Lパッケージ、4WD)となっています。
売れ筋は、『あんしんパッケージ』などを標準装備した『特別仕様車SSパッケージ』で、『自然吸気/ターボ』あるいは『2WD/4WD』から自由にセレクトできます。
一方、好調な新車販売によって中古車の出回りも非常に多いのが特徴です。初期のモデルでは80万円程度のものも見つかりますし、高いものでは170万円台のものも売られています。
但し、ここ数年で飛躍的に搭載車が増えた自動ブレーキシステムに関して、N-BOXの場合は2014年5月のマイナーチェンジ以降のモデルで用意がなされたことから、自動ブレーキシステム搭載の中古車は出回りが少ないという点には注意を要します。
N BOXは中古車も比較してみよう!
2011年12月に発売されたN BOXは歴史の浅い車種ですが2012年には軽自動車販売台数第1位を獲得するほどの人気車なので、早くも中古車市場には状態の良い車種が豊富に揃っています。
N BOXは派生車種が多く、2014年12月にはカスタム系デザインの「N BOX SLASH」が新たに加わっています。
派生車種が多い分、シリーズ中核のN BOXがフルモデルチェンジを行う可能性が少ないことから、中古車が現行車と同じ型式であることは当分続くと予想されます。これは新車と比較検討する時、中古車の大きなメリットとなります。
N BOXのミドルグレードとなるG・Lパッケージは、新車価格が税込み137.8万円となっていますが、同グレードの中古車は走行距離1〜2万kmで110〜120万円が中心価格帯となっています。
新車との差額はあまり感じられませんが、中古車の場合、メーカーオプションとなっているメモリー付きナビを装着している例が多く、これだけでも新車より割安感があります。
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