トッポ(TOPPO)の評価・レビュー
写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | 三菱 | ||
車名 | トッポ | ||
JC08モード燃費 | 19.8km/L | ||
エコカー減税 | -%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1700mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
1910mm | 1275mm | 1430mm | 850kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
-万円 | 34.8〜75.0万円 |
トッポは名前の通り全高1.7mのスーパーハイトワゴン!
三菱のトッポは、2008年から2013年まで販売されていた全高1.7mのスーパーハイトワゴンです。登場当時はスーパーハイトワゴンのジャンルが確立されておらず、スズキのワゴンRやダイハツのムーヴに対抗するトールワゴンとして発売されました。
開発と製造のコストを極端に抑え、既存車種の部品を多用していながら、最終的には優れたコンポーネントを実現、後継車となるekワゴン開発までの隙間を埋める役割を果たしました。
1990年に発売されたミニカトッポがルーツ!
三菱は、ボディサイズが決められている軽自動車において、古くから車内空間の拡大を高さに求めているメーカーでした。
トッポのルーツになっているのが1990年に発売されたミニカトッポで、全高わずか1465mmmの2BOXハッチバック、ミニカのキャビン部だけを1745mmまで上げたスタイルで登場しました。
サイドガラスの面積がベルトライン下の鋼板部分より広い奇異なデザインでしたが、それまでの軽自動車にはなかった広い車内に意外と人気が集まりました。
1998年の軽自動車規格改正のタイミングに合わせて、三菱はミニカから独立させ、トッポBJという後継車種を開発します。全高はさらに高くなり1790mmに達しました。
全体の約60%が既存車種の部品!
トッポBJは2004年に生産終了しましたが、軽自動車の潮流は2BOXハッチバックスタイルからトールワゴン系に移っていたため、三菱もラインナップにトールワゴンを加える必要が出てきたことから、トッポが再び発売されることになります。
当時の三菱にはトールワゴンを白紙状態から開発するだけの資金がないことから、2代目ekワゴンのプラットフォームや足回りを流用、全体の約60%が既存車種の部品となってしまいましたが、スプリングやダンパーは低重心設計にし、エンジンを最適化して燃費性能を向上させ、鋼板を厚くして安全性能を高めるなど各部の設計見直しをしたことにより、高い走行性と安全性、操縦性を実現しています。
室内高は他のスーパーハイトワゴンに引けを取らない1430mmを確保!
インテリアのほとんどがekワゴンと共有なので目新しさはありませんが、三菱らしく上質な車内に仕上がっています。インパネ回りは当時の流行だったセンターメーターを採用、センタークラスターはシルバーメッキパネルで加飾し、車内にアクセントを加えています。
室内高は1430mmと、現在のスーパーハイトワゴン以上の高さを実現しており、小さな子供であれば立ったまま着替えができるスペースを確保しています。
既存車種の部品を流用して大きなメリットを生み出したのが、シート骨格です。フロントシートはekワゴンから、リアシートはトッポBJから流用したことにより、運転席はヒップポイントが上がってドライビングポジションの視界性が高まり、後部席はヘッドクリアランスに余裕ができて車内の開放感が増しました。
パーツの寄せ集めというより、既存車種のいいとこ取りを結果に結びつけた車種といえます。
車内の広さで中古車を購入するなら迷わず選択肢に!
トッポは、ライバルの多いトールワゴンのジャンルで健闘した車種なので、中古車市場でも好みのグレードやボディカラーを選択できるほどの車数は出回っています。
ボリュームゾーンとなるのは60〜80万円の範囲内で、最終登録年度となる2013年式の走行距離2〜3万kmという状態の良い車種は80万円前後が相場となっています。
走行距離5万km前後になると販売価格は約20万円下落、2011年登録モデルで同走行距離の車種は40〜60万円が相場となっています。
ユーティリティ性は現在のスーパーハイトワゴンとあまり変わらないので、中古車購入の基準で車内の広さを優先するならお買い得の1台といえます。
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