ムーブ(新型)の評価・レビュー
写真 | 概要 | 詳細 | |
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | ||
車名 | ムーブ(新型) | ||
JC08モード燃費 | 21.6〜31.0km/L | ||
エコカー減税 | 100%減税 | ||
< 主要スペック > | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1630mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2080mm | 1320mm | 1280mm | 830kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
113.4〜149.5万円 | 45.9〜117万円 |
ムーヴの評価・特徴
ムーヴ(ダイハツ)は、1995年にデビューしたハイト(背高)ワゴンタイプの軽自動車です。このジャンルでは、1993年に登場したワゴンR(スズキ)が社会現象とも言えるほどの大ヒットを記録しており、そこにムーヴも新たに加わることで、経済性重視でユーティリティ性能は二の次とされたこれまでの軽自動車の概念を一変させることとなりました。
そして2015年、ムーヴは登場から20年を迎え、ミラやタントとともにダイハツの主要車種の座をキープし続けています。その特徴について迫ってみることにしましょう。
大きすぎず小さすぎない「ちょうどいい」サイズ感
初代ムーヴは、ダイハツのベストセラー車であるミラをベースに、ワゴンスタイルに仕立てる形で登場しました。
ルーフ高の低いミラと比べ、1600ミリを超える高いルーフ高を持つムーヴは、広々としたゆとりある室内空間を実現したばかりでなく、乗用車であるミラをベースに開発したことから、これまでのキャブオーバー型ワゴンとは一線を画す優れた乗り心地をも実現したのが大きなトピックスと言えます。
1998年には、軽自動車の規格変更に対応しサイズアップを図った2代目モデルが登場し、大ヒットモデルとなりました。
但し2003年になると、ムーヴをベースに開発したタントが登場。さらに大きな室内空間を実現した超ハイトワゴンにユーザー人気が集中することとなり、それ以降はタントが、ミラやムーヴを上回る販売台数を記録するダイハツの看板車種となっています。
そのため、ムーヴはタントの隆盛の陰に隠れて、やや地味な存在となっているようにも見えます。しかしながら、「タントでは大きすぎるけれども、ミラでは小さい」と感じるユーザーがいるのも事実であり、そういったユーザーから見れば、ムーヴは「ちょうどいい」サイズ感を持つクルマだと言えます。
内も外も力強いボディ
さて、ムーヴは着々と進化を続けており、現行モデルは通算で6代目となっています。2014年12月のフルモデルチェンジで登場した際にムーヴを見た筆者の第一印象は、「力強いな」というものです。
特に、従来モデルまではボンネットの先端を極力低くし、まろやかでスマートな印象を醸し出していましたが、現行モデルではボンネットの形状がより押し出し感の強いものとなっているほか、これまでのグリルレスデザインから一変し、市松模様風のグリルデザインに変更したことにより、より迫力のあるフロントまわりとなっています。
また、三角形としたクオーターウィンドウや、くっきりとしたプレスを施したホイールアーチの形状も、アイデンティを主張しています。
一方、力強さは外装のデザインだけではありません。衝突安全性や操縦安定性を高めるべく、フレームに用いられる鋼板の肉厚を従来よりも50%増加させて強靭化を図りつつ、軽量化をも両立した「Dモノコック」を基本骨格として備えています。
これにより、軽自動車とは思えぬどっしりとした走行感覚のみならず、質感の高いドア開閉音を実現するといった、製品としてのステータスをも大幅に向上させることに成功しています。
ハイテク満載の現行ムーヴ
強靭化を図った基本骨格に搭載する、エンジンをはじめとするさまざまな機器類についても、ムーヴは大幅な進化を遂げています。
ブレーキングの際の減速エネルギーで発電しバッテリーに蓄える電力回生発電システムや、停車前から作動するアイドリングストップ機構、そして、エアコンには蓄冷式エバボレータ―を採用することでエアコンによる燃費への負担を軽減。
加えて、エンジンやCVT(無段変速機)の高効率化を図ることにより、燃費性能の向上につなげています。その結果、自然吸気エンジン搭載の2WD車の場合で最高32.0km/L、ターボエンジン搭載の2WD車で最高27.6km/Lの優れた燃費性能を叩き出しています。
さらに、予防安全の観点から、衝突被害軽減ブレーキを核とした「スマートアシスト」を従来モデルから設定していますが、2015年5月のマイナーチェンジで登場した最新モデルでは、レーダーで前方監視をおこなうこれまでの方式から、レーダー&カメラを用いて監視をおこなう「スマートアシストII」へとグレードアップしています。
これにより、歩行者を検知して衝突警報を発したり、車線を逸脱しそうな場合にアラームを発したりといった付加価値をもたらしています。
購入について
現行のムーヴは、大きく分けて2種類のラインナップを揃えています。標準的なデザインの「ムーヴ」と、スポーティかつチョイ悪な印象を盛り込んだ「ムーヴカスタム」をそれぞれ展開し、さまざまなユーザーニーズに応えています。
新車価格帯は、「ムーヴ」が113.4万円(L・2WD)〜150.6万円(Xターボ SAII・4WD)、「ムーヴカスタム」は140.4万円(X・2WD)〜180.3万円(カスタムRS ハイパーSAII・4WD)となっています。
一方、中古車についても出回り台数が豊富なことから、走行距離の少ない良質車を入手しやすいのがメリットと言えます。
ムーヴは中古車も比較検討してみよう!
先代となる5代目ムーヴは2010〜2014年まで販売されました。軽自動車としては短い期間で、6代目が発売された現在、型落ち車となりますが、ポテンシャルは他メーカーの軽自動車に引けを取るものではなく、エクステリアやインテリアに関しても十分、新しさを感じさせます。
燃費面ではアイドリングストップ機能やCVTサーモコントローラー(ミッションとエンジンの熱交換を利用して動力伝達効率を高めるシステム)などを装備することによってJC08モードで29km/Lを達成。
一部のグレードには低速域衝突回避支援ブレーキ機能や誤発進抑制制御機能などがついた「スマアシ」を装備しており、安全面でも高い評価を受けました。
6代目新型が登場したことによって5代目を下取りに出すというユーザーも多く、今後、中古車市場には状態の良い5代目が豊富に出回ることが予想されます。
6代目は発売されたばかりでディーラーも値引き交渉に対しては強気なので、新車購入に際しては5代目中古車を視野に入れておくことも比較検討の選択肢となります。
5代目ムーヴは在庫処分の新車も中古車市場に出てきており、標準グレードLの未登録車でも110〜120万円の範囲内で購入が可能です。
今後、さらに5代目が中古車市場に流入してくることから中古車販売側も在庫をできるだけ少なくしておきたいというのが本音です。中古車販売店側に見積もりを出してもらい、値引き交渉してみるのもムーヴを安く手に入れる方法のひとつです!
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