ダイハツ ミラジーノとダイハツ キャスト徹底比較!
ミラジーノ | キャスト |
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ダイハツは2015年にトールワゴンのキャストを発売しました。走行性能を重視したスポーツ、クロスオーバーSUVテイストのアクティバ、レトロ調のスタイルと3種類ありますが、スタイルを見て思い出されるのが同じくダイハツが販売していたミラジーノです。
ミラをベースにしたクラシカルモデルは大きな人気を集め、販売終了となった現在でも中古車市場では高値安定傾向が続く希少モデルとなっています。
こちらのページではキャストとミラジーノのスタイリングや内装、走行性能について徹底比較を行います。
年式以上にクラシックな雰囲気を持つミラジーノ!
ミラジーノのインパネ回り | キャストスタイルのインパネ回り |
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木目調をふんだんに使っている装備は質素 | 現代的でモダンなデザインディスプレイなど装備も充実 |
ミラジーノは1999年から2009年まで販売され、2004年に1度、フルモデルチェンジを行っています。ミラをベースにしていますが、ボンネットを長く取り、フロントマスクを直立、フロントピラーの傾斜角を抑え、リアピラーに傾斜角をつけるというクラシカルなフォルムをしていることが大きな特徴です。
このボディフォルムは初代ミニにそっくりなことからミニを真似た改造を施すために中古車市場で人気車種となり、現在もその傾向が続いています。
内装も外観との統一感を持たせるために木目調パネルを多用、インパネは助手席側まで一体となった楕円形デザインを採用しており、空調吹き出し口もサークル形状にしてクラシカルな雰囲気を出しています。
またメーターも速度計を白地の大径にするなど、メーカーもミニを意識していたことが伺えます。
キャストのスタイルはトールワゴンでありながらボンネット部分を長く取り、サイドリアガラスの面積を小さくするなど2BOXハッチバックのイメージを強く打ち出しています。
明らかにホンダのN-ONEをライバル視したボディフォルムですが、ヘッドライトカバーを丸目にし、ラジエターグリル面積を大きく取ってハニカム型モールをはめ込むなど、クラシック調でまとめていることが特徴のひとつです。
インパネ回りになるとクラシック調デザインはどこにも反映されておらず、アナログの速度計や回転計にシルバーリングを施し、ダッシュボードからドアトリムまでライトブラウンやバーガンディなどシックな色調のアクセントを添えるなど高級感溢れるインテリアとなっています。
両車のインパネ回りを見比べると明らかにミラジーノから古臭さを感じますが、クラシカルモデルの好きな人にはむしろその点が大きな魅力となることは間違いありません。
ユーティリティ性能は断然キャストスタイルが上!
ミラジーノの車内空間 | キャストスタイルの車内空間 |
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車内長:1850mm 車内幅:1275mm 車内高:1250mm |
車内長:2005mm 車内幅:1320mm 車内高:1245mm |
ユーティリティ性能は圧倒的にキャストスタイルが上回っています。
車内長、車内幅はキャストスタイルの方が広く、わずかに車内高だけでミラジーノの方が5mmだけ高いのですが、写真を見れば分かるように後部席はベンチシートの一体型で前倒こそできるものの、左右独立型ではないので荷物を積む時は2名しか乗車できず、またリクライニング機能もありません。
キャストスタイルは前席のヘッドレストを外せば後部席とのフラットスペースができるほか、後部席が分割式なので長い荷物を積載する時でも3名乗車が可能、さらに後部席は240mmのスライド幅を持ち、リクライニング機能もあるので後部席に座っていてもあまり疲れることがありません。
またラゲージルームにはフロアのデッキボードを跳ね上げると大容量深底ラゲージアンダーボックスが登場、背の高い荷物も積載できます。
軽自動車の進歩が伺える燃費効率の差!
ミラジーノEF型エンジン | キャストスタイルKF型エンジン |
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最高出力:58PS/7800rpm 最高トルク64N・m/4000rpm 10.15モード:20.5km/L |
最高出力:52PS/6800rpm 最高トルク60N・m/5200rpm JC08モード:30.0km/L |
ミラジーノが搭載しているエンジンは、キャストスタイルに搭載されているKF型の先代、EF型になりますが、スペック的にはキャストスタイルを上回っています。さらに車重は780kgしかないので(キャストスタイルは840kg)キビキビとした軽快な走行が楽しめます。
ただし燃費効率は現在から見るとけっしていいとは言えず、キャストスタイルがJC08モードで30.0km/Lを記録していることに対してミラジーノは10.15モードで20.5km/Lとなっています。
JC08モードに換算した場合1〜2割は落ちるといわれているので、比較数値に直すと18.0km/L前後になります。
基本設計が30年以上も前のエンジンなので古さは否めませんが、それでも燃費効率にこれだけの差がつくのは、軽自動車における燃費向上技術が飛躍的に進んでいる証ともいえます。
まとめ
ユーティリティ性能や燃費性能などを比べれば最新型のキャストスタイルが上回っているのは当たり前の話です。しかし、それでもミラジーノとの比較が成り立つのは、性能を上回るクラシカルなデザイン性がミラジーノにあるからです。
中古車市場でミラジーノは人気車種となっているため高値安定傾向にあり、状態の良い車種を購入するためにはそれなりの出費を想定しておく必要があります。
相場としては2005年登録モデルで走行距離6〜7万kmの場合、50〜60万円となっています。2005年登録以前のモデルになると、登録から11年経過車となることから軽自動車税が増税されます。
また年式が古くなるほど故障の発生率も高くなるので年間維持費は当然、高くなります。それらのデメリットを凌駕するほどミラジーノに魅了されている人であれば、新車のキャストスタイルよりも高い価値を持つ1台になることは間違いありません。
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