スズキ エブリィとダイハツ ハイゼットカーゴ徹底比較!
スズキ・エブリイ | ダイハツ・ハイゼットカーゴ |
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軽自動車の1BOXカー、キャブオーバー型は小規模店舗において欠かすことのできない商用車ですが、このカテゴリーで圧倒的なシェアを誇っているのがスズキのエブリイとダイハツのハイゼットカーゴです。
後輪駆動の力強い走りや車内の広さから、最近では商用だけでなく車中泊用に改造する用途で人気が高まっています。こちらのページでは両車の積載能力、インテリア、走行性能について徹底比較を行います。
積載能力で差をつけるエブリイ!
エブリイの荷室寸法 | ハイゼットカーゴの荷室寸法 |
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長さ:1910mm 幅:1385mm 高さ:1240mm |
長さ:1860mm 幅:1375mm 高さ:1235mm |
エブリイはその前身となるキャリイバンが1964年、ハイゼットカーゴは前身となるハイゼットライトバンが1961年にそれぞれ発売されるという両車とも長い歴史を持ちますが、現行車エブリイが2015年にフルモデルチェンジしたことに対し、ハイゼットカーゴは2004年のフルモデルチェンジ以降、2007年にビッグマイナーチェンジを行ったものの基本設計に変わりはないため、あらゆる面でエブリイの優位性が目立っています。
商用車の場合、積載能力はもっとも大切な要素となりますが、この点においてエブリイはハイゼットカーゴに大きく差をつけています。
ハイゼットカーゴの2名乗車時の荷室長は1860mm、荷室幅は1375mm、荷室高は1235mmとなっていますが、エブリイはそれぞれ1910mm、1385mm、1240mmとすべての面で上回っています。
数値的に見るとわずかの差のように思えますが、これを具体的な積載物で比較するとさらにはっきりと分かります。ハイゼットカーゴの場合、ビールケースは36、パンケースは66、みかん箱は65ですが、エブリイはそれぞれ40、74、69となっています。
またバックドアの開口部高や開口部幅、スライドドアの開口部高や開口部幅もエブリイが上回っているので荷物の出し入れに関してもハイゼットカーゴより作業がしやすいといえます。
どちらもハイグレードは後部席の居住性を重視!
エブリイの車内イメージ | ハイゼットカーゴの車内イメージ |
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上段はGAからPCまでのスタンダード・グレードで、下段はJOINやターボなどのハイグレードモデル。 | 上段はスペシャルからデラックスまでのグレード、下段はクルーズやターボなどのハイグレードモデル。 |
車内の広さはエブリイが優位に立っていますが、レイアウトは両車とも大きな違いはなく、両車に共通している特徴としてはスタンダードのグレードとハイグレードにおいて居住性の違いを明確に打ち出していることです。
スタンダード・グレード(エブリイではGA、PA、PC、ハイゼットカーゴではスペシャル、スペシャルクリーン、デラックスまで)は後部シートがベンチ式で左右一体となっており、ヘッドレストもなければ背もたれを極限まで薄くし、居住性よりも折りたたんだ時の荷室の広さを優先していますが、ハイグレード(エブリイではJOIN、ターボ、ハイゼットカーゴではクルーズ、クルーズターボ)になると後部席は左右分割に加えてヘッドレストを装着、居住性を高めています。
両車ともに前部席と後部席の背もたれを倒せば車内にフルフラットの空間を作ることができ、大きな改造をしなくても車中泊が可能となります。両車にはそれぞれ乗用車仕様のワゴンが設定されていますが、ハイグレードになると商用車でもワゴンと変わらない使い勝手の良さがあります。
エクステリアもインテリア同様、両車に大きな違いはありません。エンジンを座席の下にレイアウトするキャブオーバー型で、車内を広く取るデザインを設計するとどうしても同じような形になってしまいますが、その制約の中でエブリイはエッジを効かせたスクエアな箱型にしていることに対し、ハイゼットカーゴはベルトラインから上をやや絞って安定感のあるデザインを取っています。
ハイゼットカーゴは基本設計こそ古いのですがマイナーチェンジを繰り返しているのでエクステリアから古さを感じることはありません。
さらに商用車でありながら特別仕様車55thアニバーサリーゴールドエディションには専用色としてマスカットグリーンメタリックやトニコオレンジメタリックなど鮮やかなボディカラーが用意されています。この点はエブリイにない魅力といえます。
エブリイは新設計の5AGSトランスミッションも選べる!
エブリイのトランスミッション | ハイゼットカーゴのトランスミッション |
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5速マニュアルと4速ATに加えて5速AGSも選べる | 設定されているのは5速マニュアルと4速ATのみ |
商用車は荷物の積載状態によって運転の仕方が大きく変わってきます。積載量が多くなるほど道路状況次第では(たとえば長い坂道など)後輪にトルクをかける必要があります。
そのため、トルク配分の幅を任意で選べる5速マニュアルが好まれることから両車とも4速ATに加えて軽自動車では珍しく5速マニュアルが設定されています。
エブリイは4速AT、5速マニュアルに加え、新しいトランスミッション形式である5速オートギアシフト(5AGS)を設定しました(JOINターボを除く)。
これはマニュアルシフトの際に必要となるクラッチ操作を電子制御によって行うシステムで、ATのように2ペダルで操作ができ、必要に応じてマニュアルシフトのように任意でギアを選択することも可能となっています。
マニュアルシフトとオートマチックの特徴を併せ持ったトランスミッションで、積載物が多い時は力強い走りができ、しかもAT限定免許証でも運転できるメリットがあります。
また燃費効率も高くなり、同車の5速マニュアルがJC08モード19.0km/Lであることに対し、5AGSは20.2km/Lを記録しました。ちなみにハイゼットカーゴの5速マニュアルは17.2km/Lです。この燃費効率の差も設計の新旧が影響しているといえます。
まとめ
ハイゼットカーゴはマイナーチェンジを繰り返していますが、基本設計が2004年と古いため、現在での性能はエブリイより劣ってしまいます。
しかし2016年以降にフルモデルチェンジが予想されているので、ハイゼットカーゴのファンであればフルモデルチェンジを待ってから購入することをお勧めします。
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