ダイハツ・タントと日産・デイズルークスを徹底比較!
ダイハツ・タント | 日産・デイズルークス |
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軽自動車の全体売上のうち、約30%を占めているのが車内空間を最大に取り、1.7mを超える全高を持つスーパーハイトワゴンのジャンルです。
小さな子供が立ったまま着替えることができる車内高は、ファミリー向けのファーストカーとして人気を集めていますが、ボディサイズは軽自動車の規格サイズぎりぎりなので、どのメーカーも最終的に似たデザインになってしまい、差異化が難しくなります。
その状況の中で抜きん出たのが、ミラクルオープンドアを持つタントとスタイリッシュ感をアピールするデイズルークスです。こちらのページでは両車のエクステリア、車内の使い勝手、オリジナル技術について徹底比較を行います。
万人受けするタントのエクステリア!
タントのエクステリア | デイズルークスのエクステリア |
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クセのない万人受けするデザイン。 全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1750mm |
強く自己主張するデザイン。 全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1775mm |
スーパーハイトワゴンの中で、もっとも販売台数が多いのはタントですが、それを追従するメーカーはライバルのスズキではなく、それまで軽自動車の販売成績が不調だったホンダと、軽自動車製造はほとんど手がけたことがない日産という図式になっています。
他の軽自動車ジャンルに比べて、スーパーハイトワゴンは新しいジャンルであることから参入しやすく、新ブランドでもユーザーに抵抗感がないというのがホンダと日産の躍進の理由のひとつです。
特にデイズルークスは、どちらかといえば実用的な性能をアピールする軽自動車が多い中、あえてデザインの上質性を訴えて販売、これまで軽自動車の経済性に魅力を感じながらも実用性に偏っていた車種に抵抗を覚えていたユーザーから、大きな支持を得て好調な販売成績を残しています。
両車のエクステリアを比較すると違いがはっきりと分かります。
タントはファミリー向けの車種であることを強くアピールしていることから、ボディのエッジに丸みを持たせ、フロントマスクの加飾はシルバーメッキモールを1本だけ配置、ベルトラインから下に控えめなキャラクターラインを入れているだけで、全体的にソフトなイメージにまとめています。
デイズルークスはヘッドライトカバーをフロントピラーの下まで回りこませ、ラジエーターグリルにはシルバーメッキモールを多用、サイドウインドウのリアクォーターガラスはハッチバックガラスと一体化させてボディサイドにアクセントをつけています。
デイズルークスが他の車種とエクステリアのデザイン性で差異化をつけているのが、ボディサイドのキャラクターラインです。
ヘッドライトカバー下部から水平に伸びるラインは後部ドアまで続き、前部ドアの下部から伸びるラインはリアフェンダーに無かって伸び上がり、ボディ全体に強い躍動感を与えています。
車内のユーティリティ性はほぼ同じ!
タントのバックドア開口部 | デイズルークスのバックドア開口部 |
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車内長:2200mm 車内幅:1350mm 車内高:1365mm |
車内長:2235mm 車内幅:1320mm 車内高:1400mm |
タントの車内長は2200mm、車内幅は1350mm、車内高は1365mmで、デイズルークスはそれぞれ2235mm、1320mm、1400mmとなっており、全体的に見れば車内幅こそ30mm狭いのですが、デイズルークスの方がやや広い設計になっています。しかし、この差は実用面で大きく変わることはありません。
シートアレンジは両車まったく同じで、後部席は左右独立で前後スライドが可能、前部席のヘッドレストを外せば後部席までフルフラットな空間を作ることもできます。
ハッチバックドアを開けた時の開口部はタントの開口幅が1080mm、開口高が1045mm、開口部地上高が595mmで、デイズルークスはそれぞれ1090mm、1080mm、600mmとなっており、ほぼ同じ数値となっています。車内の広さやハッチバックドアの使い勝手はほぼ互角といえます。
両車ともにオリジナルの技術で差異化を図る!
タントのミラクルオープンドア | デイズルークスのアラウンドビューモニター |
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センターピラーレスの助手席側開口部は1490mmと広く、さまざまな用途に対応できる。 | 駐車する時に前後左右をバックミラーモニターで確認できる。 |
タントはスーパーハイトワゴンの先鞭をつけた車種ですが、最初に売りだされたというだけで販売台数の首位をキープしているわけではありません。
タントにはライバル車にはない、ミラクルオープンドアという特徴があるからこそ、販売台数でトップに立っているといえます。
軽自動車だけでなくミニバンも同様ですが、車体が大きくなるほどドアの面積も広くなるのでボディ剛性を高めるためにスライドドアが採用されます。
このスライドドアの開閉を支えると同時に、ボディ剛性を高めるのがセンターピラーですが、タントは助手席側センターピラーを排除、助手席のドアを90度開くとボディサイドに1490mmという大開口部を実現しました。
この大開口部は小さな子供がいる家族にとって使い勝手が大きく広がる機能となります。
デイズルークスは、駐車の苦手な人でも周囲に注意をしながら簡単に所定の位置に止められるアラウンドビューモニターを設定しました。これはボディに4ヶ所設置したカメラが周囲の状況を撮影、コンピューターが画像を合成し、車内バックミラーのモニターに映し出す機能です。
ディスプレイに映し出される映像は上空から俯瞰している形になるので、車の前後左右がディスプレイを見るだけで確認が可能となり、安全確実に停車できます。
まとめ
小さな子供が外出先で寝てしまった時、雨の日に買い物の荷物を車内に入れなければならない時、それ以外でも何かと役に立つのがタントのミラクルオープンドアです。
実用性を考えるならタントが最適の1台といえます。デイズルークスは家族向け装備も充実していますが、やはりデザイン性を優先しているので、スタイリッシュに乗りたいという人にお勧めの1台です。
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