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ダイハツ ムーヴコンテとダイハツムーヴ徹底比較!

ムーヴコンテ ムーヴ

ダイハツのムーヴはオールラウンドなトールワゴンとしてスタンダードな位置を保っていますが、個性を求めるユーザーに向けてさまざまな派生車種を生み出しています。

ムーヴコンテもそのひとつで、2008年に4代目ムーヴから派生しました。平面と直線のボディフォルムを持ち、個性を求める男女に向けて中性的なデザインとなっていることが特徴です。

基本的な骨格やエンジン特性は両車共通なので、こちらのページでは操縦性、車内空間、インパネ回りについて徹底比較を行います。

ムーヴはホイールベースが短いので旋回性能が高い!

ムーヴコンテ ムーヴ
ホイールベース:2490mm
最小回転半径:4.5m
ホイールベース:2455mm
最小回転半径:4.4m

ムーヴとムーヴコンテは同じプラットフォームから製造されているのでボディサイズにほとんど違いはなく、わずかにムーヴコンテの方が全高で25mm高いだけ(ムーヴは1630mm、ムーヴコンテは1655mm)です。

両車における大きな違いはボディ形状に見られがちですが、じつはホイールベースにあり、この違いが操縦性に影響を与えています。ムーヴコンテは2490mm、ムーヴは2455mmと35mmの差があり、操縦性では最小回転半径でムーヴが4.4m、ムーヴコンテが4.5mと軽自動車における重要なポイントの旋回性能において、ムーヴが優っています。

最小回転半径の測定方法では速度が決められておらず「極低速で」少なくとも左右旋回について2回の試走を行うことが条件となっています。

したがって車の持つ最小回転半径性能をギリギリまで引き出した上での結果なので、一般的な走行における回転半径は速度のモーメントが回転の外側に働くため、旋回性能の差はカタログ値よりも開いていきます。より小回りの効く方を選ぶならムーヴとなります。

前席の快適性を重視しているムーヴコンテ!

ムーヴコンテ ムーヴ
室内長:2000mm
室内幅:1335mm
室内高:1350mm
室内長:2080mm
室内幅:1320mm
室内高:1280mm

車内空間は基本的な骨格が同じなので大差はありません。全長ではムーヴが80mm、全幅と全高ではムーヴコンテがそれぞれ15mm、70mm上回っています。

実用性において広さの違いを実感することはほとんどありませんが、両車の個性からユーティリティ面において差異化が図られています。

ムーヴコンテは個性的な男女に向けた派生車種なので前席の快適性を重視していることから前席のヘッドクリアランスに余裕を持たせ、どのような体型の人でもベストポジションが取れる運転席シートリフターやチルトステアリングを標準装備ししています。

一方、ムーヴは運転席シートリフターとチルトステアリングはハイグレードのみの設定で、ミドルグレード以下には装備されていません。

ただし後部席の快適性はムーヴの方が重視しており、前後乗員間距離が75mm長くなっている(ムーヴコンテは955mm、ムーヴは1030mm)ほか、分割式のリアシートは前後に240mmスライドでき、さらにリクライニングの機能を持っています。

またカーゴルームではムーヴに大容量深底ラゲッジアンダールームという名称で荷室床のデッキボード下に収納スペースを設けています。

工具やアウトドア用品など汚れがちなものを見えないところに収納するといった利用法や、デッキボードを跳ね上げて背の高い荷物を積むなど、ユーティリティ性能の高い収納スペースとなっています。この機能はムーヴコンテにありません。

インパネ回りではシフトレバー位置に違いあり!

ムーヴコンテのインパネ回り特徴 ムーヴのインパネ回り特徴
・コラムシフト
・直線的レイアウト
・ボディ同色パネルを配置
・パネルシフト
・曲面を取り入れている
・シフトレバーの操作性が良い

インパネ回りではムーヴコンテがボディフォルムと同じく直線構成で水平と垂直のメリハリが効いたデザインになっていることに対して、ムーヴはセンタークラスターの張り出しを中心に運転席側、助手席側ともに曲面をアクセントに使っています。

好みの分かれるところですが、操作性において大きく異なっているのはシフトレバーの位置です。ムーヴコンテはステアリング根元にレバーを設置したコラムシフト、ムーヴはセンタークラスター上部に設置したパネルシフトになっています。

シフトレバーの位置が違うからといってギアの入り方が変わるわけではありませんが、パネルシフトの車種の方がギア位置を確認しやすく、また採用している車種も多いので運転に慣れていない人の場合はコラムシフトに違和感を覚えることがあります。

コラムシフトでもメーターにギアポジションが表記されるので、どの位置に入っているか必ず分かるのですが、やはり操作性を見るとムーヴに若干の分があります。

ただしコンテムーヴはセンタークラスターの張り出しが少ないので前席乗員が左右に移動しやすいという利点を持っています。またダッシュボードにボディと同色のパネルをレイアウト、シートにも同色のパイピングを施すなどセンスの小技を効かせている点が目立っています。

まとめ

ムーヴは2014年にフルモデルチェンジされ、6代目となりました。ムーヴコンテは2006年から2010年まで販売された4代目の派生車種なので、マイナーチェンジを繰り返しているものの、やはり装備や性能面で古さは否めません。

エンジンは同じKF型を搭載、最大出力や最高トルクの値は同じでも燃費効率ではムーヴがJC08モード31.0km/Lを記録していることに対してムーヴコンテは27.6km/Lに留まっており、坂道発進を容易にするヒルホールドアシストや衝突軽減システム、スマアシUの設定もありません。

それでもムーヴコンテが販売され続けているのは、その平面と直線でデザインされたボディフォルムに人気があるから、と言えます。

実用性で選ぶならムーヴですが、多少の不便さを我慢してでもセンスの良い方を選びたいという人であれば、ムーヴコンテは最適な車種になるといえます。

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