ダイハツ ミライースと スズキ アルト徹底比較!
ミライース | アルト |
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軽自動車の燃費効率競争は熾烈を極めていますが、その中でもトップを目指しているのが2BOXハッチバックのダイハツ・ミライースとスズキのアルトです。
ともにJC08モードは小型車・普通車を含めたガソリン車の中で最高クラスを記録、車種によってはハイブリッド車をしのぐ値となっています。こちらのページでは両車の燃費効率向上システムとそのアシスト機能、車内の居住性について徹底比較を行います。
アルトは回生エネルギーに加えてボディを徹底的に軽量化!
ミライースの熱交換システム | アルトの回生エネルギーシステム |
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JC08モード:35.2km/L | JC08モード:37.0km/L |
軽自動車の2BOXハッチバックタイプが燃費効率の最高クラスを記録できるのは、ボディがコンパクトなので車重を軽くできること、ボディデザインが比較的自由なので空力抵抗を軽減できること、ボンネットがあるのでエンジン以外の部品が積みやすいこと、といった理由があります。
とくに3つめのボンネット部分があることは燃費効率に大きく関与しています。トールワゴンやスーパーハイトワゴンに比べてエンジンスペースに余裕があるため、燃費効率を高めるための最新技術とその部品を装着できるからです。
両車ともハイブリッドシステムに頼らず、熱交換システムや回生エネルギー再利用など現在、考えられる最新独自の技術によって高い燃費効率を記録しました。
ミライースはエンジン全体のユニットを見なおし、熱交換システムとデュアルインジェクターを採用することで燃費効率を高めています。エンジンは燃焼効果に最適な温度があります。
その最適温度を保つために開発されたのが熱交換システムで、トランスミッションのCVTを冷却するフルードとエンジン冷却水の熱を交換、エンジンとCVT両方の温度を最適化し、燃焼効率と変則効率を高めることに成功しています。
また燃料噴射装置、インジェクターを1気筒当たり2本に増やし、燃料を微粒化させたことも燃焼効率につながっています。
アルトは減速時に発生する摩擦をエネルギーに交換して専用バッテリーに蓄電、その電力を電装品へ発電するという回生エネルギーシステム、エネチャージを採用しています。
回生エネルギーシステムそのものはけっして新しい技術ではなく、ミライースも取り入れていますが、それでもアルトの燃費効率が高いのはボディ全体の設計を見なおし、基本骨格からビス1本にいたるまでの細部を徹底的に軽量化したことがその理由です。
この軽量化により、アルトは車両重量を650kgに抑えることができました(ミライースは730kg)。
メーターの表示はすべてデジタルのミライース!
ミライースのメーター | アルトのメーター |
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上下の照明がブルーからグリーンに変わるとエコ運転 | アナログ速度計内円部の照明がブルーからグリーンに変わるとエコ運転 |
軽自動車の低燃費仕様は運転の仕方次第では燃費効率が大きく変わってしまうため、運転をエコにするアシスト機能が欠かせません。ミライースにはエコドライブアシストディスプレイ、アルトにはステータスインフォメーションランプとエネルギーフローインジケーターが装備されています。
ミライースはエコドライブアシストディスプレイに速度や燃料残量などをすべて表示するため、表記方法がすべてデジタルとなっています。
ディスプレイ中央にデジタル速度メーターがあり、その上下に照明が設置されていますが、通常運転ではブルー、エコ運転をするほど照明がグリーンに変わるという高い視認性で燃費効率をドライバーに伝えます。
速度メーターの左側には回生エネルギーの充電状態を知らせるエコドライブディスプレイ、右側にはアイドリングストップの積算時間や平均燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイがあります。
対するアルトは一眼アナログ速度メーターと、その右側にエネルギーフローインジケーター、マルチインフォメーションディスプレイをレイアウトするシンプルなデザインとなっています。
エコ運転の状態を示すステータスインフォメーションランプはアナログ速度メーターの内側に照明があり、通常運転ではブルー、エコ運転をするとグリーン、エネチャージ作動時はホワイトに点灯します。
一概にどちらが優れているとは言えませんが、情報量の多さではミライース、分かりやすい視認性ではアルトといえます。
車内の広さや装備はほぼ互角!
ミライースの車内空間 | アルトの車内空間 |
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車内長:2000mm 車内幅:1350mm 車内高:1240mm |
車内長:2040mm 車内幅:1255mm 車内高:1215mm |
車内空間はミライースが車内幅、車内高で上回っており、車内長ではアルトが上回るという結果で、ほぼ互角といえます。
軽自動車2BOXハッチバックは初めて免許証を取った人に最適なエントリーカー、あるいはすでに車を持っているので家族が使うセカンドカーというポジションのため、価格が安く設定されています。この価格は当然、車内装備にも影響してくるので両車ともにシンプルな装備となっています。
後部席はベンチシートの一体型、エアコンもミドルグレード以下ではマニュアル式となり、カーナビはオプションとなります。価格は安いのですが、より充実した装備を求めるならオプション代が必要となることを想定しておいてください。
まとめ
アルトのJC08モードは37.0km/Lなので、ミライースの35.2km/Lをわずかに上回っています。しかし燃費効率においては運転状態が大きく左右するので、ほぼ互角と言っても差し支えありません。
しかしアルトは2014年にフルモデルチェンジ、ミライースは2011年に発売されて以来、マイナーチェンジは行われていますがフルモデルチェンジが行われていません。
アルトの方が新しい分、最小回転半径が小さいなど各部でミライースをリードしています。ただし、ダイハツがアルトのリードを許すはずがなく、ミライースを必ず進化させてくることが予想されます。
ミライースがどうしても欲しい人は、フルモデルチェンジを待ってからの購入が賢明です。
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