日産 デイズとスズキ ワゴンR徹底比較!
日産・デイズ | スズキ・ワゴンR |
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軽自動車のトールワゴンは、スズキがワゴンRを開発したことによって確立され、販売台数では長く首位の座を保っていましたが、2015年4月〜9月までの販売台数を見ると日産のデイズやダイハツのムーヴに抜かれ、総合で5位、トールワゴンでは3位に甘んじています。
しかし軽自動車としての総合的な性能まで両車に劣っているわけではありません。ここではデイズとワゴンRのエクステリア、インテリア、独自技術について徹底比較を行います。
キャラクターラインでデザイン性と上質感を打ち出すデイズ!
デイズのエクステリア | ワゴンRのエクステリア |
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彫りの深いソリッドなキャラクターラインが高級感を与える。 全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1620mm ホイールベース:2430mm |
スタンダードなフォルムは明らかに万人受け狙い。 全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1660mm ホイールベース:2430mm |
現行車のワゴンRは、2012年6月にフルモデルチェンジされています。現在までの経過を考えると、小型車や普通車ではけっして古くなるほどの期間ではありませんが、軽自動車は他メーカーの追従と技術革新が早く、ライバル車の存在の影をすぐに薄くしてしまいます。
長く首位を保っていたワゴンRが、2014年にフルモデルチェンジしたムーヴや2013年にトールワゴンの最後発として発売されたデイズに販売台数で抜かれたことを見ると、軽自動車の熾烈な戦いが伺い知れます。
トールワゴンでは最後発のデイズが好調な販売成績を残しているのは、それまでの軽自動車になかった高いデザイン性と、上質感で差異化を図ったことが理由と言われています。
エクステリアでは他の軽自動車だけでなく、小型車や普通車でも見られない彫りの深いキャラクターラインが3本も入っています。
メルセデス・ベンツやBMWといったドイツ高級車には、キャラクターラインが惜しげもなく入れられていますが、このキャラクターラインを入れるとボディの開発・製造工程が難しくなるだけでなく、製造の際のコストも跳ね上がってしまいます。
デイズのキャラクターラインは外国高級車にも負けないほどの造形美を見せており、光の当たり加減で表情を変えるボディサイドは確かに高いデザイン性を感じさせます。
ワゴンRはトールワゴンのベーシックな存在を開発目的としているだけに、デイズのような強いデザイン性の自己主張は必要としていませんが、やはりボディサイドが平坦なイメージであることは否めません。
ただし、このデザイン性は当然、販売価格にも影響しており、デイズの最低車両価格が約115万円であることに対し、ワゴンRは約107万円と8万円も安く設定されています。
インパネ回りに見る両車の大きな違い!
デイズのインパネ回り | ワゴンRのインパネ回り |
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車内長:2085mm 車内幅:1295mm 車内高:1280mm |
車内長:2165mm 車内幅:1295mm 車内高:1265mm |
デイズとワゴンRのデザイン性、上質感の違いはインテリアでも明らかです。
デイズのインパネ回りは小型上級車や普通車並のしっかりとした作りで、アイボリーを基準にダッシュボード上部をブラックで塗装、センタークラスターにはピアノブラック調のタッチパネル式エアコンスイッチが取り付けられています。
ドアトリムもダッシュボードと同色のアイボリーでまとめ、ドアノブやパワーウインドウスイッチ部分に膨らみを持たせるなど立体的な造形になっていることが特徴です。
シートは疲労を軽減させるために、座面と背もたれにたっぷりと厚みを持たせており、特に後部席は軽自動車の中でもトップクラスの快適性を実現しています。
デイズに比べるとワゴンRのインパネ回りは残念なほどチープに感じられます。ダッシュボード全体をグレー、センタークラスターやダッシュボード上部を艶消しのブラック塗装にしているので冷ややかな雰囲気が拭えず、重量感がまったくありません。
後部席のシートは厚みも薄く、乗員の身体をホールドしにくい形状をしているので、長距離ドライブでは(デイズと比較すると)身体的疲労が高まることは十分に予測されます。
両車の軽自動車初搭載技術を比較!
デイズのハイビームアシスト | ワゴンRのS-エネチャージ |
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フロントガラス上部の検知用カメラで周囲の状況を確認、ロービームとハイビームを自動的に切り替える。 | 走行アシスト用のモーターを備えたハイブリッドシステム。回生エネルギーを蓄電して走行時のモーターエネルギーに変える。 |
デイズは2015年にマイナーチェンジされました。リアコンビネーションランプをLEDのシグネチャーランプに、フロントグリルを新デザインのシルバークロームに変更するなど、かなり大規模なマイナーチェンジとなりましたが、その変更点で注目したいのが軽自動車で初搭載となるハイビームアシストです。
夜間、ハイビームにした方が視界は良好となりますが、先行車や対向車がある度にロービームへの切り替えが必要になります。この煩わしさを自動的に行うのがハイビームアシストです。
夜間はハイビームの走行頻度が高まるので、歩行者や道路の突発的な損傷などを早期発見できるため、安全性を高めることができます。
ワゴンRは2014年のマイナーチェンジから、軽自動車初となるハイブリッドシステム、S-エネチャージを搭載しています。
蓄電したバッテリーの電力を使い、加速時にモーターでアシストする簡易型ですが、モーターアシスト時間は最長30秒と長いため、燃費効率はトールワゴンの中でもトップクラスとなるJC08モード33.0q/Lを達成しています。
まとめ
エクステリアのデザインや車内の上質感は、運転者や同乗者のドライブ気分を盛り上げてくれます。オールラウンドな用途を求めず、スタイリッシュに乗りたい人であればデイズは最適の1台となります。
しかしワゴンRは実用本位でありますが、ハイブリッドシステムを搭載しているので、デイズにはない燃費効率と爽快な加速感を味わうことができます。上質な雰囲気にこだわらないのであれば、ユーザーの期待に十分応えてくれる1台です。
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