スバル・サンバーバンとダイハツ・ハイゼットカーゴを徹底比較!
スバル・サンバーバン | ダイハツ・ハイゼットカーゴ |
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軽自動車の商用で荷物の積載を目的とする場合、高い支持を得ているのが、エンジンを座席の下にレイアウトするキャブオーバー型の1BOXタイプです。
かつては各メーカーからキャブオーバー型が販売されていましたが、現在、キャブオーバー型の市場を占めているのは、スズキのエブリイとダイハツのハイゼットカーゴで、両車はそれぞれ他メーカーにOEM供給を行っています。
こちらのページではハイゼットカーゴと、OEM供給を受けているスバルのサンバーバンを取り上げ、特徴や積載能力を検証すると共に、スバルのオリジナルモデルであったサンバーバンとの比較を行います。
スバル独自の機能で高い人気を集めた6代目までのサンバーバン!
6代目サンバーバンのエクステリア | 6代目サンバーバンのインテリア |
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全長:3395mm 全幅:1475mm 全高:1905mm ホイールベース:1885mm 車両重量:870kg |
荷室内長:1875mm 荷室内幅:1320mm 荷室内高:1220mm |
スバルのサンバーバンは現行車が7代目となる長い歴史を持つ車種で、2012年4月まで販売されていた6代目までは、すべてスバルが自社で開発製造を行っていました。
1961年の初代から、後部荷室の床下にエンジンをレイアウトするキャブオーバー型を設計に取り入れ、さらにトーションバースプリングとトレーリングアームを組み合わせた4輪独立懸架を採用、広い荷室と乗用車並の乗り心地を実現しました。
当時この乗り心地について小規模店舗から、「(運搬する)ガラスが割れない」とか「(配達する)豆腐の角が崩れない」など高い支持を得ました。軽自動車としては珍しいレイアウトは、その後6代目まで変わることはありません。
1990年代の5代目になると、これも軽自動車、しかも商用車では珍しい直列4気筒が搭載され、6代目ではこれにスーパーチャージャーを取り付けたハイパワーモデルが登場します。
リアにハイパワーエンジンを搭載したことから、同じレイアウトを持つポルシェと比較、揶揄と若干のリスペクトを込めて「農道のポルシェ」と呼ばれ始めたのも5代目の頃からです。
6代目は2012年まで販売されましたが、フロントマスクへ強引にクラッシャブルゾーンを設けたことによって(まるで突き出したブタの鼻のようになってしまい)、不格好な上にフロントヘビーになって操縦性も悪くなってしまいました。
しかし直列4気筒、スーパーチャージャー、4輪独立懸架にスバルお得意の4WDという装備にはファンも多く、中古車市場でも比較的高値で取引されています。5〜6q走行、5年落ちという状態の良い車種は、60〜70万円が平均相場となっています。
使いやすいキャビン部と積載能力の高い荷室部!
7代目サンバーバンとハイゼットカーゴの積載能力 | 7代目サンバーバンとハイゼットカーゴの積載能力 |
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荷室長:1950mm 荷室幅:1375mm 荷室高:1235mm |
リアゲート開口幅:1335mm リアゲート開口高:1155mm ルーフサイド幅:1020mm |
現行車7代目とハイゼットカーゴの変更点はフロントマスクのエンブレムバッジだけです。
基本設計は元車となるハイゼットカーゴの方がやや新しいため、6代目に比べると荷室長、荷室幅、荷室高すべてが拡大され、さらに大型リアゲートを採用したことから、積載する時の作業効率も向上されました。
後部席を前倒させた時の荷室長は1950mm、荷室幅は1375mm、荷室高が1235mmあります。これを荷物の積載量で表すと、パンケースは66、ビールケースは36、畳は8畳、みかん箱であれば65個を積むことができます。
小規模店舗が配達で商用軽自動車を使う場合、乗降は頻繁となりますが、サンバーバンはその点にも配慮、ドアの開口部を広く取り、最低地上高を635mmと低くすることによってドライバーの乗降による負担を軽減しています。
またキャビン部はコンパクトなインパネを採用して助手席と運転席の足元に余裕を持たせ、移動もラクに行える設計になっています。
オープンデッキGはサンバーバンだけの販売!
サンバーバン・オープンデッキG | サンバーバン・オープンデッキG |
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商用軽自動車の中では特異なエクステリア。後部席背もたれを前倒させればフラットな空間を作り出すことができ、荷物の積載も可能。 | |
荷室長:850mm 荷室幅:1315mm 荷室高:580mm |
サンバーバンは商用の目的に合わせて、さまざまなタイプを選べることが特徴のひとつです。
ベーシックモデルのVBにはじまり、環境性能に優れたVBクリーン、乗員の快適性を高める装備が充実したトランスポーター、力強い走りを実現するVCターボなどがあり、さらにハイゼットカーゴにも設定されていないオープンデッキGがあります。
オープンデッキGはバンタイプとトラックタイプの中間的なモデルで、4人乗りのキャビン部とオープンデッキの荷室を備えた商用車です。
バンでは乗せられない背の高い荷物を積載することが可能になるばかりでなく、キャビン部の後部席も前倒させれば荷室代わりになるので大切な荷物を積載することもできます。
なによりエクステリアのデザインが類を見ないので、商用だけでなくアウトドアなど趣味性でも高いユーティリティ性能を発揮するはずです。
まとめ
サンバーバンとハイゼットカーゴは同一車種なので、購入の際の選択肢はディーラーの値引き幅やオプションの追加、アフターサービスの質などが検討材料となります。
6代目までのサンバーバンが欲しいというのであれば、中古車市場で状態の良い車種を探すのも方法のひとつですが、中古車になれば当然、故障による稼働停止も考慮しなければなりません。
部品数も少なくなっているので、故障停止期間も長くなると想定しておくことが必要です。商用ベースを考えると6代目サンバーバンを選ぶのは得策ではなく、趣味性で購入する人向きと言えます。
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