軽自動車を高く売るための8つの方法
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
軽自動車は買うときは安く、売るときはできるだけ高く売りたいものです。
車は大きく2つに分けて、軽自動車と普通車に分類することができますが、同じ車ですが軽自動車は普通車と異なる特徴があります。また、買取市場においても事情が少し異なります。
こちらのページでは、軽自動車を高く売るための8つの方法を初心者の方にもわかりやすくご紹介しております。
結論としては、まずはこちらから複数の買取業者に買取価格を競争させることが大切です!
軽自動車を高く売るために注意すべき8つの方法
軽自動車を高く売るためにはいつでもすぐに売ればよいということではありません。 高く売るためには時期・タイミング・モデルチェンジ・洗車・書類の準備・複数社の買取業者への査定など踏むべきステップがあります。
参考:車を売る4つの方法を、買取金額、安心、手間の3方向から徹底検証!
1.買取価格が上がる時期
買取価格が上がる時期=買取業者が在庫車を増やしたい時期=車を欲しい人が多い時期という構図があります。
新車・中古車問わず車を欲しい人が多い時期というのは、1〜3月がよく知られていますが、9〜10月も多い時期です。
1〜3月は1年の中で最も車が売れる時期で、進学や就職、引っ越しなど、異動の時期でもあるので、車の売買が盛んに行われます。車屋さんはこの時期に合わせて決算セールなどを行います。
9〜10月は半期決算ということで、決算期同様にキャンペーンを行う時期です。
これらの時期は在庫を抱えてもすぐに売れる時期なので、買取業者としても在庫を抱えておくリスクが少ないので、買取価格を上げてでもどんどん車を買い取りたいのです。
2.1番高く売れるタイミング
買取価格が上がる時期は、前述しました通り1〜3月、9〜10月です。
では、車を売りたいと思ったときが上記の時期から外れている場合時が過ぎるのを待った方がよいのかというとそうではありません。売る売らないは別にして、査定だけでもしてもらった方がよいです。
その理由は以下です。
- 該当車種の買取業者の在庫が手薄になっている
- 買取業者で欲しい顧客がついている
- 独自の販売ルートを持っている
上記は一般の人は知りえることができない買取業者側の事情ですので、査定してもらわないとわかりません。
そのため売りたいと思ったら決算期を待たずに、査定だけでもしてもらった方がよいのです。
3.同一車種のモデルチェンジ前
車というのは、マイナーチェンジ(デザインはほとんど同じで機能が良くなる。)やフルモデルチェンジ(デザインから機能、中身までガラッと変わる。)などを繰り返し行い、改良を重ねていきます。
マイナーチェンジであればそれほど査定価格に影響はないのですが、フルモデルチェンジの場合車の世代が変わりますので、1つ前の車というレッテルを貼られてしまいます。
そのため、買取価格も一段下がることになるため、モデルチェンジの噂がでていたり、しばらくモデルチェンジしていない車種は、モデルチェンジする前にさっさと売ってしまった方が高く売れます。
4.メンテナンスを証明する書類を準備
車のメンテナンスは最低限車検に通る整備を除けば、後は、所有者がきちんと整備する人かしない人かにかかっています。
そのため、24ヵ月点検や12ヵ月点検の法定点検を行った際に発行される定期点検整備記録簿や、整備内容や整備をしたことを証明するものなどがあれば、しっかりと整備され大事にされてきた車だということで、査定員に好印象を与えることができます。
5.最低限の洗車はしよう
よくきれいに洗車をすれば買取価格が上がると言いますが、実際は洗車をしてもそれほど上がりません。
中古車は小傷や小さなへこみなどの使用感はあって当然ですので、その程度はそれほど大きな減点対象にはなりません。
しかし、ボディの小傷はワックスをかければ消える程度のものもありますし、シートのシミもきちんと水拭きすればかなり薄くなる場合もあります。そういった改善ができれば減点が少なくなり査定価格が上がります。
そのため、数千円〜数万円する高級洗車やコーティングは上がる査定幅から見て不要です。
ガソリンスタンドなどの1000円前後の自動洗車機+車内の簡単な掃除程度をやれば十分です。
中には傷やへこみを隠そうと自分で補修を試みたりする人もいますが、高い確率で失敗して状態を余計悪くする可能性が高いですし、査定員は斜めから見て補修跡をチェックしますので、ごまかすことはできないと思っておいた方がよいでしょう。
参考:傷やへこみ、汚れを隠しても見破られると思っておいた方がいい。
6.純正パーツがあるならそのままでオプションパーツは取り外さない
車を購入する際につけるメーカーオプションや、後付けした社外のオプションパーツなど、車をカスタマイズしているケースは多いです。
オプションの中にはプラス査定になるものとマイナス査定になるものがあります。
プラス査定 | マイナス査定 |
---|---|
純正オプション | 社外パーツ |
メーカーオプション | 社外のエアロパーツ |
ディーラーオプション | 社外のアルミホイール |
ナビ(ポータブルタイプを除く) | 社外のマフラー |
革シート | その他、社外パーツ |
サンルーフ |
オプションは基本的には純正オプションがプラス査定になり、社外品はマイナス査定になります。
社外品は好みがわかれることや、車検に合致しているのが買取業者側では判断しにくいため、よっぽどファンの多い社外品でない限り、マイナス査定になることが多いです。
そのため、社外オプションを取り付けていても純正オプションも持っているなら取り外さずに査定の際に見せることができれば、マイナス査定をまぬがれる可能性が高いです。
7.複数社に査定して価格交渉をする
車の買取業者というのは大手〜中小までさまざまありますが、良い中古車を安く手に入れるため、日夜熾烈な競争を繰り返しています。
中には、あそこには絶対負けるなといった指令がでている場合もあるようです。
そのため、1社の査定で決めてしまうのではなく、最低でも3社間では買取価格を競争させることが大切です。
そうすることで、当初の提示金額の1.5〜2倍になることも珍しくありません。
参考:車買取業者人気ランキング
8.査定の際お店まで車を持っていく
車を査定してもらう方法は、メールや電話で買取業者に連絡をして査定員に自宅や指定場所まで来てもらう方法と、買取業者の店舗まで持っていく方法があります。
どちらも無料で査定してくれますが、お店に車を持ち込めば買取業者側のコストは少なくなるため、査定価格に上乗せしてくれるケースもあります。
今お持ちの車を1円でも高く売りたいなら、複数の買取業者に価格競争をさせて買取価格を吊り上げることが大切です!以下の一括査定サイトでは、ガリバー・アップル・ラビットなど大手買取業者最大10社に一度の入力で一括査定依頼をすることができますので、手間が省けて非常に効率的です!※ 名前や電話番号、住所など正しく入力しないと正しい査定が得られませんので注意してください。
軽自動車を高く売るための基礎知識(リセールバリュー・下取りより買取)
軽自動車と普通車は同じ車ですが、売るときには少し事情が異なります。
軽自動車を高く売るために必要な基礎知識をご紹介したいと思います。
軽自動車はリセールバリューが高い
リセールバリューというのは、車を売った時にいくらぐらいになるのか?という金額のことです。軽自動車は普通車に比べ、リセールバリューが高いという特徴があります。
リセールバリューというのは、3年、5年、10年と年数が経つごとに下がっていきますが、およそ3年後のリセールバリューは下表のようになります。
軽自動車 | 普通車 | |
---|---|---|
リセールバリュー | 50〜70% | 40〜60% |
車は3年、5年、10年を境として買取価格が下がっていきますが、3年後で軽自動車の方が、+10%ぐらいリセールバリューが高くなります。
5年後、10年後の買取価格も同様に、軽自動車の方がリセールバリューは高くなります。
これは中古車市場で軽自動車の方が普通車よりも人気があるためです。
参考:軽自動車は高く売れるリセールバリュー!値落ちが少ない!
売る方法は下取りより買取がベスト!
車を売る方法は「下取り」と「買取」があります。
下取りとは、車の購入店でそのまま車を売る方法で、買取とは、買取業者に車を売る方法です。
下取りは手間がかからない点がメリットですが、在庫しておくための経費などの管理コストがかかるため、あまり高い査定がでにくいというデメリットがあります。
買取の場合は買い取ったらすぐに名義変更→整備→売却とだいたい2週間程度で次の持ち主のもとにわたるので、管理コストが低く抑えられその分査定価格を高くすることができます。
個人売買(オークション)はやめておこう
昨今、ネットオークションを利用した個人売買はかなり一般的になってきていますが、車も個人売買で売る方もいらっしゃいます。
個人売買は仲介業者が入らないので高く売れやすいのは確かですが、お金が支払われない、約束していた名義変更がされない、購入者が音信不通になるといったトラブルも増えています。
また車の個人売買が増えているといっても、増えているのは個人ではなく実際は街の中古車屋さんだったりするので、実際はそれほど高く売れないことも多いです。
リスクを考えると、一般の方は手を出さない方が賢明です。
廃車するようなボロボロでも値段がつくことも!
車を処分する方法に「廃車」があります。廃車は基本的には買値がつかないので、売るというよりも逆に数千円〜数万円程度支払って解体屋などに処分してもらうという方法です。
錆びて動かなくてボロボロでどうしようもない軽自動車であれば別ですが、今時そのような軽自動車はなかなかないですし、買取業者であっても0査定ということで、無料で手続き代行だけしてくれるケースも多いです。
また昔の車でも海外では人気の車種も多いため、海外への販売ルートのある買取業者であれば0円だと思ったら数万円の買取価格がつく可能性もありますので、買取業者の出張査定は無料ですから、廃車する前に買取をおすすめします。
参考:軽自動車買取成功への道!ボロボロでも高く売る方法・廃車とは
事故車が修復歴車に該当すると大きく値段が下がる
長く軽自動車に乗っていると、大きさに関係なくなんらかの事故を起こしたことがある方もいらっしゃいます。
事故を起こすと修理をして再度乗ることができるケースが多いですが、損傷の具合によっては「修復歴車」に該当してしまい、査定価格がかなり減額される恐れがあります。
修復歴車というのは上図のように、車の骨格となる重要なフレーム部分に損傷があったり修復をしたりしたことがある車のことをいいます。
車というのは数万個のパーツが絶妙なバランスで構成されているので、修復歴車にあたると、まっすぐ走らないとか、変な振動があるとか、車としての価値を大きく損なってしまいます。
3年、5年、10年が年式の査定基準の境目
車は車検のタイミングで売る人が多いです。車検は10万円〜20万円前後しますので、年数が経つごとに車検代も高くなっていきますから、そのタイミングで買い替えを考える人が多いためです。
特に、3年(新車購入後1回目の車検)、5年、10年というのは年式の査定基準が変わる境目の年数にあたるため、もう少しで3年経つ、もう少しで5年経つという場合は境目になる前に売ってしまった方が高く売れます。
高く売れる軽自動車の特徴
軽自動車の車種の中には高く売れる車種があります。
たまたま買取業者が欲しかったという場合もありますが、多くは高く売れる理由があるのです。
高く売れる軽自動車を特徴をご紹介したいと思います。
万人受けするオールマイティーな人気車
万人受けするオールマイティーに使える人気車は高く売れます。
車種でいうと、下記のような車種が該当します。
N BOX | タント | ワゴンR |
---|---|---|
ムーヴ | デイズ | スペーシア |
上表の車は、ハイトワゴンやセミトールワゴンに分類され、室内が広い、デザインに癖がない、男性でも女性でも扱いやすいと三拍子そろった万人受けしやすい車種です。
このような車は買取業者が高く買い取ったとしてもすぐに売って利益を出すことができるため、高く売れやすい傾向があります。
趣味性が高く愛好家が多い車種
上記のような万人受けする車種も高く売れますが、逆に趣味性が高く一部の愛好家に人気がある車種も高く売れやすいです。
ハスラー | ジムニー | コペン |
---|---|---|
上表の車種は大手買取業者の内、3社の買取強化車種を集めてきたものです。
SUVだったりスポーツタイプであったりと決して万人受けする車種ではありませんが、趣味性が高く、好きな人はお金を出してでも欲しい車種です。
このような車種は年式が古くても買取額が高値で推移しやすいです。
ボディカラー
白、黒、シルバーが無難な色で高く売れやすいと言われますが、中でも最も高く売れるのが、「黒」や「黒メタリック」です。また白にパール加工がされた「パール」も高く売れます。次に「白」や「シルバー」と続きます。
ただし、マツダ車は「赤」、スバルのインプレッサは「青」など、メーカーや車種毎のイメージカラーである場合は前述の色に関わらず高く売れます。
フルノーマル車(オプションあり)
買取業者が最も好むのがすべてメーカー純正のパーツで構成された車です。信頼性が高く万人受けするためです。
中でも、カーナビ、レザーシート、カーナビは大きなプラス査定がつきます。
逆に、社外品のオプションやカスタムはパーツの信頼性が低く好みが分かれるため、基本的にはすべてマイナス査定になります。
安全装備がついている
昨今の車の安全対策は、事故をする前に車を停止させる自動ブレーキや、車両周辺を見渡せるカメラなどがあります。
このような安全装備が標準もしくは追加装備されている場合は大きなプラス査定となります。
購入から3年以内、走行距離5万km前後
車買取業者に売却した軽自動車の多くはオートオークションに出品されます。オートオークションとは中古車業者だけが競売できる専門的なオークションで、現在、毎週日本各地で開催されており、大きな会場で1回の開催につき1000〜2000台が出品されます。
これだけの数の車が出品されるため、1台当たりの競売の時間はわずかしかありません。したがって購入者は事前に出品車を調べておきますが、そのリサーチの基準となるのが評価点です。
オートオークション側は購入者が早く、しかも的確に出品車の情報を得られるように出品車の査定を行い、評価点をつけます。
S点は走行距離1万km以内、登録後1年未満という特上車、6点は走行距離3万km以内、登録後3年未満の上質車、5点は6万km未満で登録後5年以内の良車です。
このうち、軽自動車の高値が期待できるのはS点と6点だけで、5点になると状態が買取価格を大きく左右します。
また6万kmを超えてしまうと4.5点となり、高値はほとんど期待できなくなります(オートオークションによって評価点基準は若干の違いがあります)。
したがって高値を求めるなら最初の車検前の3年以内、最低でも走行距離5万km前後で売却した方が賢い選択となります。
もちろん例外もあり、5年、10年経った軽自動車や5万qを超えた軽自動車でも高値で売れることもあります。
車内からビビリ音が出る前に
軽自動車は構造上ボディ全体の重量バランスが良いとはいえず、各メーカーはサスペンションや剛性を高める工夫はしているのですが、経年車や過走行車になるとビビリ音が発生することがあります。
このビビリ音が発生するとなかなか原因が特定できないため、買取価格が大きく下がる傾向があります。
まとめ
こちらのページでは、軽自動車を高く売るための8つの方法と知識をご紹介してきました。
方法の部分では普通車にも共通する部分も多くありますが、知識の部分では軽自動車ならではの内容もあります。このことを知っておくだけでも高値買取に近づくことができます。
車を買うときには値引きをするために一生懸命がんばりますが、車を売るときにはもういいやと適当になっていませんか?
少しでも高く売って、新しい車の購入資金に上乗せできるようがんばりましょう!
今お持ちの車を1円でも高く売りたいなら、複数の買取業者に価格競争をさせて買取価格を吊り上げることが大切です!以下の一括査定サイトでは、ガリバー・アップル・ラビットなど大手買取業者最大10社に一度の入力で一括査定依頼をすることができますので、手間が省けて非常に効率的です!※ 名前や電話番号、住所など正しく入力しないと正しい査定が得られませんので注意してください。
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車を購入するお店でそのまま車を「下取り」にだすと、下取り価格を高くする代わりに値引額を下げられますので結局損をします。
軽自動車を最も高く売るためには、複数の買取業者に見積もりをとって買取価格を比較することが大切です!
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