軽自動車の燃費は実際いくらなのか?買う前に調べる方法
軽自動車のカタログに記載されている燃費値はJC08モードと呼ばれる計測方法によって検査された結果です。
この計測方法は国土交通省が定め、実際の計測は独立行政法人の交通安全環境研究所が行います。
しかし検査方法は実際に屋外で走らせるわけではなく、屋内、しかもシャーシダイナモメーターと呼ばれる機械の上で測定するので、どうしても実際に走行した時の燃費値と差が出てしまいます。
ここでは軽自動車の燃費が実際にどのくらい走るか、購入前に調べる方法を紹介します。
1.カタログの燃費値から推測する
JC08モードはコールドスタート(エンジンが冷えた状態)から始まり、坂道や信号におけるストップ&ゴー、追い風や向かい風などの条件が加えられるので、理論上はJC08モードに限りなく近づける燃費効率で走行することが可能です。
しかし自動車関連メーカーが設立した日本自動車工業会では、JC08モードと実際の走行では約20%下がる、とはっきり明言しています。まずはカタログ値から20%減した燃費値が実際の走行における燃費の目安としてください。
1-1.自分の走行状況から推測する
軽自動車を走行させる道路状況、環境によって燃費効率は大きく異なってきます。
坂道が多い場所や積雪地帯ではエンジンのトルクを必要とするので燃費効率が悪くなり、近所の買い物専用で短距離しか乗らない場合もエンジンを冷えた状態から走らせることが多くなるので燃費効率が悪くなります。
さらに積載物が多い状態、4人乗車が多い場合も同様で、これらの条件が加わるだけで実際の燃費効率はカタログ値の60〜70%まで下がります。
1-2.自分の運転から推測する
運転の仕方はとくに燃費効率への影響が大きくなります。
軽自動車は排気量が小さいのでエンジンの回転が上がりやすいため、アクセルを強く踏み込むと最大トルクや最高出力の回転数を上回る回転域まで達してしまい、燃料消費率が高くなってしまいますが、逆に回転域が低すぎるとトルクが得られず、こちらも燃料消費率が高くなります。
適切な回転域を逸脱した運転をするだけで燃費値は20〜30%下がってしまい、上記の条件が加わればカタログ値の40〜50%程度の燃費効率になります。
その他、電装品(エアコンやワイパー、ライトやオーディオなど)もカタログ値から減算する要素になります。
2.実際の燃費効率を表記しているサイトで調べる
カタログ値の燃費と実走行の燃費の違いは誰でも痛感することです。
ネット内には自動車雑誌や自動車専門のサイトで軽自動車を始めとする新車の試乗記事や自分の軽自動車の実際走行と燃費を掲載したサイトがあるので、それらの数値を参考にするのも方法のひとつです。
2-1.試乗レポートを参考にする
軽自動車を含め、新車が販売されると必ず各自動車雑誌や自動車専門サイトは試乗レポートを掲載します。
試乗レポートは市街地に始まって高速道路、山間部のワインディングロードに及び、それらの状況に応じて走行性能を評価します。
足回りや加速性能に関しては主観的記事になりますが、燃費に関しては実測値となるので信頼性のあるデータといえます。
ただし、1記事だけの試乗レポートでは偏りがでることもあるので、いくつかの記事を比較検討した方が、より正確な実走行の燃費値を知ることができます。
2-2.個人ブログを参考にする
軽自動車の所有者が個人で開設、走行や燃費を掲載しているブログを探し、その数値を参考にします。
個人ブログの利点は長期に渡って燃費計測をしていることです。街乗りやロングドライブなど、それぞれの記録が残っているので状況による燃費効率が推測しやすくなります。
またブログの記事によっては所有者の運転の仕方も推し量ることができるので、燃費記録と自分の運転による燃費予測の誤差を少なくすることも可能です。
デメリットとしては自分の欲しい車種が個人ブログによって開設されているとは限らないことです。
3.実際に計測してみる
購入を前提として実走行の燃費を計測するのであれば、対象車種を試乗して、その走行状況に応じた燃費を調べるのがもっとも確実な方法です。
また試乗することによって、燃費以外の走行性能や操作性も分かるので、時間と手間はかかりますが、試乗することをお勧めします。
3-1.レンタカーを借りる
実測値を測るもっとも正確な方法は購入対象となる軽自動車のレンタカーを借り、自分の走行環境や運転の仕方に合わせて燃費値を検証することです。
レンタカーは満タン借り、満タン返しが基本なので、走行距離を使用したガソリン量で割れば、1L当たりの走行距離を算出することができます。
購入対象となる車種が見つからない場合でも、同じメーカーであればほとんど同じエンジンを搭載しているので、派生車種であれば大体の見当はつくはずです。
3-2.ディーラーに直接、訊ねる
ディーラーには試乗車が用意されていますが、試乗できる距離や時間が決まっているので燃費計測まではできません。
しかし試乗車の実質的な燃費は営業マンが把握しています。購入候補であることを告げれば営業マンは購入後のトラブルを避けるためにも正確な実走行の燃費を話してくれる可能性が高くなります。
ただし試乗車はそのスケジュールによって、試乗希望者が殺到した時はエンジンをかけっぱなしにしていることがあり、さらに荒っぽい運転をする人が多いので必然的に燃費が悪くなります。
予め、試乗車の実走行燃費は10〜15%の上乗せが必要です。
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