軽自動車の燃費が良くなる速度の上げ方
軽自動車の燃費カタログ値はガソリンエンジンを搭載している車種の中でも突出した数値を記録していますが、これは国土交通省が定めたJC08モードという測定方法に従った結果です。
実走行では排気量が小さいだけに運転の仕方次第で燃費効率は大きく異なってきます。ここでは燃費を良くする速度の上げ方を始め、燃費効率を高めるための運転方法を紹介します。
1.走行中に燃費を上げる方法
軽自動車は高速道路を使った長距離よりも市街地を中心とした短距離に使われる機会が多い車種です。
この市街地走行で燃費に大きく関わってくるのがストップ&ゴー、つまり発進と停止の繰り返しです。発進と停止を上手に行えば燃料消費の激しい市街地走行でも燃費効率を向上させることができます。
1-1.CVTを利用した速度の上げ方をする
現在、ほとんどの軽自動車に採用されているトランスミッション、CVT(自動無段変速機)はマニュアルミッションやトルクコンバーターオートマチックのように定められたギアを使わずに連続可変できるため、路面状況や運転の仕方に合わせて最適なエンジン回転数を選べる機能を持っています。
状況に合わせた最適な回転数は燃費効率を高めるためのセッティングを優先しているので、80km/hまでであれば、アクセルをゆっくりと踏むだけで燃費が良くなる速度の上げ方ができます。
エンジン回転数は車種によって違いがありますが、約5秒で20km/hを目安にすれば約10%の燃費改善が見込まれます。
ただしCVTの連続可変はあくまで燃費効率を優先にしており、任意でトルクを上げる運転をするとギアをローポジションにロックします。
急勾配の上り坂などでは有効に働きますが、平坦な道路で必要性もないのに強くアクセルを踏み込めば急加速しますがギアがローポジションのままなので、著しく燃料を消費します。
1-2.エコドライブのためのガイドランプを利用する
最近の軽自動車には、ほとんどの車種に燃費効率を高めるためのガイドランプが備わっています。
ホンダはエコインジケーター、ダイハツはエコドライブアシスト照明と呼んでいますが、どちらもメーター内にランプを装着、燃費の良い運転をすればランプ照明がグリーンに点灯するという機能に違いはありません。
速度を上げる際、このガイドランプに合わせてアクセルを踏むだけで、燃費効率を高めることができます。
またグレードによってはマルチインフォメーションディスプレイが装着されており、平均燃費や瞬間燃費などが表示されるので、運転の度に燃費値をチェックすれば、自然とエコドライブのコツが身につきます。
1-3.停止時は早めにアイドリングストップ機能を働かせる
アイドリングストップ機能が標準装備されていることも軽自動車の特徴で、停車中のアイドリングが不要になったことが燃費効率を上げる大きな要因となっています。
最近のアイドリングストップ機能は改良が加えられ、減速が始まって約10km/hまで速度が落ちると自動的に作動する仕組みになっています(メーカーによって若干の速度差あり)。
したがって赤信号が手前から判断できた時は早めにアイドリングストップ機能が働く速度まで落とすことで、約2%の燃費改善が見込まれます。
2.止まっている時でも燃費を考える
車はエンジンをかけた時からだけでなく、エンジンを切った状態の時でも燃費を向上させる方法があります。
とくに行楽シーズン前、季節の変わり目などは所有している軽自動車のチェックを入念に行うことで燃費効率を上げることができます。
2-1.暖気運転は必要なし
エンジンが冷えた状態のまま走行するのはエンジンが温まった状態に比べると約5%燃費が悪くなると言われています。だからといって、エンジンが温まるまで暖機運転のアイドリングを行うのは逆効果となります。
たとえコールドスタート(冷えたままの状態で走り出すこと)でも、アイドリングの暖機運転より早くエンジンが温まり、結果的にホットスタート(エンジンが温まった状態で走りだすこと)よりも燃料消費率が低くなります。
とくに住宅街など民家が集中しているところでは、暖機運転のアイドリング音が意外と響くので、燃費だけでなく騒音面でも好ましくありません。
2-2.予め渋滞を避ける計画を立てる
行楽シーズンで長距離ドライブを予定している場合、事前のスケジュールで渋滞を避ける時間に出発、帰宅する計画を立てておくことも結果的に燃費効率を高めることになります。
最近は渋滞予測やリアルタイムでの渋滞情報をカーナビやスマホで取得できます。これらの情報を活用することで効率のよい長距離ドライブを組み立てることができます。
ちなみに1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走るだけで燃料消費率が約17%上がると言われています。
2-3.車本体の整備と不要品を取り除く
軽自動車は車重が比較的軽いので、重い荷物を常時積載しているだけで燃費が悪くなります。常時使うわけではない荷物(とくにレジャー用)は車以外の場所へ収納するようにしましょう。
またサーフボードやスキー板を乗せるためのキャリアなども意外と重量があるので、シーズンが終わったら外しておくことをお勧めします。
50kgの余分な荷物を乗せているだけで1.5〜2%ほど燃費効率が悪くなると言われています。
タイヤの空気圧が不適正の場合、燃費効率は大きく下がります。空気圧は車種によって異なりますが、概ね2.0〜2.4kg/cm2で、約0.5kg/cm2下がると市街地で2%、高速道路や郊外では4%も燃費効率が悪くなります。
空気圧が下がるとハンドルが重くなり、バーストの危険性も高まるので定期的に空気圧はチェックしましょう。
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