SUBARU(スバル)が軽自動車をやめた!
富士重工業のブランドであるスバルといえば、今でもテントウ虫の愛称で知られるスバル360を思い浮かべる人が多いほど軽自動車産業に深く関わってきた歴史を持ちます。
しかし現在は軽自動車の生産を中止、販売している車種はすべてダイハツのOEM供給です。
スバルはホンダと並んで独自の技術を誇るブランドで、軽自動車でも先端的なシステムを数多く投入してきました。
軽自動車の生産中止はスバルファンに取って残念な結果ではありますが、スバルの業績は確実に上昇傾向にあります。
SUBARU生産の軽はもう見ることはできないのか...。
日本の自動車メーカーの1つにSUBARU(スバル)というメーカーがあります。
スバルは1960年代に、「スバル360」という大衆向けの自動車を販売し、それまでお金持ちしか乗れなかった車を、十分な性能を持ちながら安く売ったことで、はじめて一般庶民でも車を持てるようになりました。
そのため、「マイカー」という言葉が誕生し、実質的に日本最初の「国民車(大衆車)」と考えられています。日本の自動車史にはなくてはならない存在です。
そんなスバルが2012年、軽自動車の生産開発から撤退することを宣言しました!今後はダイハツ工業からの相手先ブランドによる生産(OEM)車 の販売のみとするということです。
スバルには、「R1」「R2」「ステラ」「プレオ」「サンバー」などなど、日常用の車から商用車まで幅広いラインナップがありますが、今後は改良は加える可能性はありますが、ニューモデルなどは開発しないそうです。
スバルが軽自動車から撤退した理由は、"円高と国内需要の低下"だそうです。長引く不景気の中の軽自動車競争に、スバルは負けたということです。
世の中弱肉強食ですから、大企業とはいえ、どこでどうなるかわかりませんね(^^;)
現在でもR1やR2は中古車市場で人気!
スバルのブランドを持つ富士重工は第二次世界大戦まで軍用機のエンジンを作っていた中島飛行機をルーツに持つことから「技術者魂を持った集団」と定評があった反面、「車はいいけれど商売は不得意」という、技術が経営に結びついていない欠点がありました。
日本の自動車メーカーとしてはもっとも小規模なため、レガシィやインプレッサといった小型車、普通車が好調な売上を示しても満を持して販売した軽自動車のR1やR2の売上不振が経営を大きく圧迫しました。
富士重工は経営危機を回避するために筆頭株主となったトヨタと提携を発表、事実上のグループ企業となります。
トヨタのグループ企業には軽自動車業界でスズキとシェアトップを争うダイハツがあります。そこでグループ企業となったスバルが軽自動車を作り続けるとグループ企業同士でパイの取り合いになること、しかも経営を圧迫したのが軽自動車であったこと、この2つの理由からスバルは軽自動車業界から撤退しました。
現在、開発技術を小型車や普通車に限定、市場を北米に絞っていることから業績は上昇、2015年度決算は大幅な増収増益となり、売上高営業利益率は14.7%を記録して国内自動車メーカーのトップに立っています。
これも軽自動車業界から撤退した結果のひとつといえますが、営業不振を招いたR1やR2はマーケットのニーズにマッチしなかったものの軽自動車としての品質は高く評価されており、中古車市場では比較的人気車種として取引されています。
エンジンは3気筒がほとんどの軽自動車の中でSOHC8バルブ4気筒を採用しているのでスムーズに回り、足回りは高級乗用車に使われる4輪独立懸架を採用、とくにR1は2+2シーター仕様になっていることから走行性能を楽しみたい人の間では高い支持を得ています。
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