【激安】と謳っている軽自動車の中古車は大丈夫?
激安、に明確な定義はありませんが、一般的には10万円以下の軽自動車のことを言います。
車両本体価格が1円でも諸費用を含めると支払総額が10万円を超えることはよくあるケースなので、ここでは車両本体価格を10万円以下と限定します。
それでも古い軽自動車を整備して車検に出すことと比較すれば激安には違いありませんが、やはり気になるのはそのクオリティです。こちらのページでは激安中古軽自動車の安心度を説明します。
1.年式が古くて過走行の場合
激安車種のほとんどが、この分類に入ります。年式は10年落ち、走行距離は10万km超えなので、査定価格がつかず下取りや買取でも1〜5万円程度で取引されていることから激安販売が可能となっています。
年式や走行距離から考えて、車内の装備品にはまったく期待できませんが、走行性能に関しては十分に機能を果たす車種が多く存在しています。
1-1.激安車種の安心度NO.1は2BOXハッチバック
激安車種の中で多く販売されているのが2BOXハッチバックです。
軽自動車の人気傾向がトールワゴン系に集中しているので人気薄であることも激安理由のひとつですが、2BOXハッチバックは車両重量が軽く設計できていることに加え、モノコックのキャビン部がトールワゴンに比べて狭いことから過走行や古い年式でも高い強度を保っています。
また構造がシンプルなので故障しにくく、部品交換の費用も安く上がります。激安車種を購入するのであれば検討材料の最優先車種といえます。
1-2.商用1BOXタイプも安心感あり
商用1BOXタイプはエンジンを座席の下に置いて後輪を駆動させるキャブオーバー型のFRです。
このレイアウトと駆動方式は車体の重心位置を低くでき、しかも車体へ均等に負荷をかけられるので、過走行や古い年式でもボディにかかるストレスが少なくなります。
また商用ベースなので構造が頑丈にできていることも安心材料のひとつです。中古車市場を見ると15年以上経過、15万km走行車も多く売られているので、これらの範囲内であれば十分な機能を果たします。
1-3.カスタム系やSUV系は要注意
エアロパーツを装着したカスタム系、車高を上げて悪路走破性を高めたSUV系のほとんどは専用設計ではなく、ベースモデルの派生車種となります。
しかし、どちらも趣味性が高い特性のために装備品が増えて車重が重くなり、古い年式や過走行の場合は車体全体に強いストレスがかかっています。
またカスタム系は走行機能を酷使した可能性があり、SUV系は海や山などに使われることが多いのでボディへのダメージが考えられます。
いずれにしろ前所有者の使い方、メンテナンス次第の部分があるので、これらの激安車を購入するのであれば、車体の細かい部分と整備記録簿のチェックが必要です。
2.修復歴がある場合
修復歴のある車種も激安と謳われて販売されています。修復歴とは事故によって車の骨格部分に損傷を受け、その部分を修正、または交換したことを示す言葉で、中古車販売では修復歴のある車に対して表示を義務付けています。
一般的には事故車と呼ばれ、安全性が損なわれるとして価格が下げられています。なお、外板部分(フェンダーやドアなど)の交換は修復歴に含まれません。
2-1.修復歴があっても安全性が比較的高い車種
修復歴の対象となるのはモノコック全体で、しかもわずかな歪みが生じただけでも修復歴ありと判断されます。
前後のバンパー下にはモノコックの部分が接触しているので、車種によってはわずかにバンパーを擦っただけでも修復歴ありと判断される場合もあります。
現在、モノコック修理技術が進んでおり、わずかな歪みであればモノコックの強度を変えずに修理することが可能になっています。
激安車で修復歴ありの場合、販売店にどの部分が事故で損傷し、どの程度の修理を行ったのか確認、損傷度合いが軽ければ修復歴があっても問題なく走行できます。
2-2.絶対に避けたい修復歴を持つ車種
修復歴ありと表示されている車種の中には全損、つまり修理不可能とされている車種が含まれていることもあります。
本来であれば廃車対象ですが、保険会社が回収した全損事故車を二束三文で買い取り、『起こし屋』と呼ばれる修理業者が見た目、事故車と分からないように修理、そのまま販売するケースです。
年式が比較的新しいのに激安で販売されている車種に多いのですが、見た目しか直していないので、走行するとすぐに問題が発生してしまいます。年式が新しいのに激安であった場合は手を出さない方が賢明です。
これらの車種は大手の中古車販売店では絶対に扱わないので、信頼のおける中古車販売店で修復歴ありの車種を選んでください。
3.激安車を購入する時の注意点
激安車は必ず故障するとは限りませんが、そのリスクを高い確率で抱えていることは確かです。安心できる激安車を購入するのであれば、そのリスクを承知の上で、少しでもリスク回避できる車種を探すことが大切です。
3-1.車検残の多い車種を見つける
車検残が1年以上ある場合、1年未満前の時点で「公道を走るための保安基準に適合していた」ことが証明されています。
保安基準の中にはブレーキやタイヤなどの検査も含まれるため、安全性に関しては信頼度の高い車、ということになります。
激安車で車検切れの場合、前回の車検から長い期間放置されていると電装部品やゴム製品が劣化して故障発生のリスクが高くなります。車検残が多ければ支払総額の税金面でも安くなります。
3-2.タイミングベルトの交換有無を確認する
10年超え、10万km以上走行した車種で、絶対に交換しなければならない部品がタイミングベルトです。
このタイミングベルトが劣化で損傷するとバルブとピストンが衝突、エンジンそのものを壊してしまい、再起不能状態となります。
軽自動車はタイミングベルト交換時期が7〜8万kmとされているので、激安車はいつタイミングベルトが切れてもおかしくない状態といえます。
過走行や年式の古い激安車を購入する場合、このタイミングベルトが交換されていることを確認してください。
タイミングベルトはウォーターポンプやカムプーリなどと連動しているので、これらも同時に交換することが通例です。
すべて交換になると激安車そのものと同じ価格、あるいはそれ以上になることを忘れないようにしましょう。
なお、タイミングベルトよりも耐久性の高いタイミングチェーン装着車を選べば、この心配は要りません。
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