めちゃ積める!荷物がたくさん積める軽自動車比較人気ランキング!(乗用)【2021年版】
- 執筆者 モータージャーナリスト 金子
- (@car_kaneko)
小さな子供のいる家族やアウトドアを趣味とするユーザーにとって、ファーストカーの軽自動車を決める要因は車内の広さだけでなくユーティリティ性の高さも大切なポイントです。
アウトドアであればキャンプやスキー、サーフィンなどの道具ができるだけ積載できる方がいいし、小さな子供のいる家族はベビーカーや子供用自転車などを女性でも簡単に積める車種が好まれます。
荷物を積む車は傷やへこみがどうしてもついてしまいますので、 こちらから 状態の良い中古車を探してもらうこともおすすめです。
各メーカーとも軽自動車の限られたボディサイズの中で、ユーティリティ性の工夫をして独自性を出しており、車内容量の大きいスーパーハイトワゴンは従来の軽自動車に比べて格段に使い勝手が良くなっています。
狭い空間を巧みに使う日本人気質が良く表れているのが現在の軽自動車といえます。荷物をたくさん積める軽自動車の人気車種をランキング形式で紹介します。
目次
上位ランクには各メーカーのスーパーハイトワゴンが並んでいます。現在、スーパーハイトワゴンは軽自動車の中でもっとも売れているジャンルで、各メーカーの最新技術が投入されています。
その技術は燃費性能や快適性だけでなく、狭い空間をいかに有効的に使えるかという工夫も含まれており、単純に荷物を多く積めるというのではなく、訴求対象が積み込む荷物まで考えた空間設計をしています。
ランキングはすべて乗用タイプで、荷物専用の商用バンは省いています。ただし商用バンを改良したキャブオーバー型は販売台数に応じてランク入りさせました。
荷物を積むということに関してはオールラウンドに対応できる魅力があります。なお、人気ランキングは全国軽自動車協会連合会の軽四輪通称名別新車販売台数を参考にしています。
1位 ホンダ N-BOX
ニーズ
家族のための荷物がたくさん積める車種に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ホンダ | 車名 | N-BOX |
JC08モード燃費 | 23.4〜27.0km/L | エコカー減税 | 20〜50% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1790〜1815mm | 4.5〜4.7m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2240mm | 1350mm | 1400mm | 890〜1000kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
138.5〜182.6万円 | 86.5〜140.0万円 |
2011年12月の登場以来、販売台数で軽自動車だけでなく登録車(小型車や普通車の新車登録呼称)もしのぐ快進撃を続けているのがホンダのN-BOXです。
コンパクトカーのフィットに初採用されたセンタータンクレイアウトを導入、エンジン回りをコンパクトに設計して車内空間を広く取ったことが人気を集めている要因のひとつです。
N-BOXは2017年9月に2代目を発売しました。エクステリアはキープコンセプトなので大きな変化はありませんが、中身は細部まで改良が加えられ、室内空間はさらに広くなっています。
2018年に入っても好調な販売成績を続けており、2月末の時点ですでに約4万台を販売、2位以下を大きく引き離しています。
室内空間を多彩にアレンジできるN-BOXの内装
現行モデルのシートアレンジは先代モデルよりも多彩になっています。後部席背もたれは床下に収納できるため、荷室長は最大1535mmまで拡大されました。
荷室床面の地上高は470mm、開口高は1205mmの広さを確保しているので荷物を持ったまま車内へウォークインできます。
また後部席座面にはチップアップ機能が付いています。ワンアクションで座面を跳ね上げると後部席フロアに広い空間を作り出すことができ、A型ベビーカーをたたまずに収納できます。バックドアを開けにくい狭い場所の時に便利な機能といえます。
助手席のスライド幅を570mmにしたことも現行モデル改良点のひとつです。運転席からも操作できるため、空間アレンジを簡単にできることが大きな魅力です。
N-BOXのNAエンジンは燃費性能とパワーの両立を実現
現行モデルは燃費性能と操縦性能も向上させています。エンジンは先代モデルに搭載されていたS07A型を改良、ホンダ独自の可変バルブシステムi-VTECを軽自動車で初めて投入したことで自然吸気モデルはJC08モード27.0km/Lを達成しました。
最高出力は43kW(58PS)あるので上り坂や高速道路でもストレスを感じることはありません。燃費性能だけでなくしっかりとパワーも確保しています。
運転を支援する機能としてはアジャイルハンドリングアシストとハイドロリック・ブレーキ・ブーストがあります。
これはドライバーのステアリングとブレーキ操作をモニタリングし、コーナーで内側へわずかにブレーキをかけて車両の応答を遅らせないシステムです。1.7m超のスーパーハイトワゴンでも安定性のあるコーナリングを実現します。
男性に人気のN-BOXカスタム
N-BOXはNシリーズ共通プラットフォームを採用しているため、派生車種の開発が比較的容易に行えるという利点を持っています。
その派生車種のひとつが主に男性を訴求対象としたカスタムです。基本的な装備や走行性能、積載能力は同一仕様ですが、エクステリアとインテリアを変更したことでイメージが大きく変わっています。
フロントマスクは太いシルバーガーニッシュで加飾されています。同じくバンパー両サイドまで広げたロアグリルと共に強い安定感を生み出しており、ロアグリル上部にはLEDライトが流れるように光るシーケンシャルウインカーが装備されました。
インテリアはブラックで統一し、バーガンディをアクセントに加えています。大人の男性が乗っても落ち着く雰囲気に仕上げています。
もっと詳しく ⇒ N-BOXの評価レビュー記事
2位 ダイハツ タント
ニーズ
荷物を載せやすい車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | タント |
JC08モード燃費 | 24.6〜28.0km/L | エコカー減税 | 20〜50% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1750mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2200mm | 1350mm | 1365mm | 920〜940kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
122.0〜162.5万円 | 59.7〜139.4万円 |
ダイハツのスーパーハイトワゴン、タントの現行モデルは3代目で2013年より販売されています。
ライバル車が次々とフルモデルチェンジする状況の中で新鮮味はないものの、ミラクルオープンドアのユーティリティ性に対する人気は依然として高く、2018年2月の段階で約2.5万台の販売成績を上げています。
センターピラーのないミラクルオープンドアは助手席側ドアを開くと最大1490mmの開口部を実現します。助手席のスライド幅は380mmあるので、前方いっぱいまで動かすと最大695mmのフロア長が生まれます。
A型ベビーカーをたたまずに載せられるだけでなく、背の高い家具や観葉植物なども後部荷室に回らずサイドからスムーズに積むことができます。フロアに座って余裕で後部席の子供の世話ができることも子育てママには嬉しいポイントです。
ダイハツ独自のe:Sテクノロジーで燃費性能を向上させたタント
現行モデルは燃費効率と操縦性に優れていることも人気の要因です。ダイハツは燃費効率向上を目的として車両全体を進化させるe:Sテクノロジーを各車種に投入しており、タントにもその技術が活かされています。
エンジンの燃焼効率改善からボディ全体の軽量高剛性化、優れた空力性能などによってJC08モードは最高28.0km/Lを達成しています。
操縦性を支援するシステムがVSC(Vehicle Stability Control)とTRC(Traction Control)です。滑りやすい路面のコーナーや急なハンドル操作で横滑りが発生した時、ブレーキとエンジン出力を自動的に制御して車両の安定性を確保、発進や加速時はタイヤの空転を制御してアクセル操作を簡単にしてくれます。
重心位置がどうしても高くなるスーパーハイトワゴンにとって欠かせない機能といえます。
男性向け迫力顔のタントカスタム
現行モデルの主な訴求対象を男性に向けた派生車種がカスタムです。
ベーシックモデルはシルバーモールを排除してフォルムに丸みを与え、女性好みのデザインとなっていることに対し、カスタムはフロントマスクを平面状にしてシルバーモールを多用、デザインを大幅に変えて軽スーパーハイトワゴンの中でも最強を思わせる迫力顔になっています。
インテリアも室内色をブラックで統一、インパネ回りやセンタークラスターを太いシルバーモールで加飾して男性好みのシャープなイメージに仕立てています。
センターメーターにはタコメーターが装備されました。ミラクルオープンドアや多彩なシートアレンジは同一仕様なので、子育てパパにはカスタムの方が向いているといえます。
新型の登場が待たれるタント
2017年10月に開催された東京モーターショーにダイハツはコンセプトカー「ダイハツDN U-SPACE」を出品しました。
タントの名称はついていませんが、そのボディサイズはスーパーハイトワゴンで、タントの新型を思わせるボディフォルムとなっており、ダイハツの公式サイトに掲載されている内容も「子育て世代のママたちを考えた新設計」と解説されています。
助手席側の後部ドアだけでなく前部ドアもスライド式にしており、助手席にチップアップ機能を備えているため、開口部がさらに広くフロア面積も拡大されていることが大きな特徴です。
ダイハツDN U-SPACEがそのままの形で新型タントになる可能性はほとんどありませんが、新型登場を予感させるには十分な実現度を持ったコンセプトカーといえます。
もっと詳しく ⇒ タントの評価レビュー記事
3位 スズキ スペーシア
ニーズ
家族向けで室内高がもっとも高い車種に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | スペーシア |
JC08モード燃費 | 26.4〜30.0km/L | エコカー減税 | 25〜100% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1785mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2155mm | 1345mm | 1410mm | 850〜920kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
127.4〜158.9万円 | 69.8〜130.8万円 |
スズキのスーパーハイトワゴン、スペーシアはタントやN-BOXに比べるとオリジナリティを打ち出せる機能が少なかったため、販売台数で遅れを取っていました。
この劣勢を挽回する目的で2017年12月にフルモデルチェンジを実施、燃費効率を高めるハイブリッドシステムの搭載と個性的なエクステリアが功を奏し、2018年2月だけで約1.3万台を販売、軽四輪車通称名別新車販売確報2月度のランキングで3位に入っています。
室内高はスーパーハイトワゴンの中でトップとなる1410mmを実現しました。ライバル車よりもわずか10mm高いだけですが、それだけでも荷物の積載能力や開放感で差を実現できます。
また荷室開口部下部には自転車を載せやすくするためのへこみを設けています。細かな配慮ですが、これだけでも自転車を積載する時のお役立ち機能となります。
積載能力と快適性を両立させたスペーシアの内装
現行モデルの内装はスズキの軽自動車最上級モデルに相応しい上質感を備えていることに加え、積載能力と快適性を向上させています。
インパネから後部席背もたれまでの室内長は2155mmと長いので後部席に大人が座っても足を組めるほどの余裕があり、後部席背もたれを前倒させるとほぼフラットな荷室が生まれます。
背もたれにはワンタッチダブルフォールディング機能がついているので荷室側、スライドドア側のどちらからでも操作が可能となっています。
ハイグレードのHYBRID Xには天井にスリムサーキュレーターが装備されました。室内の空気を効率よく循環させるので、どのポジションでも快適温度を保てます。
また前部席下にはリアヒーターダクトを設置、寒い冬でも後部席乗員を足元から温めてくれます。
ハイブリッドで燃費性能トップとなったスペーシア
現行モデルの大きなセールスポイントであり、ライバル車との差異化に成功しているのが燃費効率です。
XとG、2タイプのグレードはともにスズキの燃費効率向上技術、S-エネチャージを進化させたマイルドハイブリッドシステム搭載車で、ガソリンエンジン仕様のグレードはありません。かなり思い切りの良い販売戦略といえます。
モーター機能付発電機(ISG)と専用リチウムイオンバッテリーをエンジンに組み込んだシステムで、ISGは減速時に発生する回生エネルギーを電気に変えてバッテリーに蓄電すると同時に、発進や加速時にはエンジンをアシスト、さらにモーターだけでクリープ走行も可能です。
JC08モードはスーパーハイトワゴンの中で最高値となる30.0km/Lを記録しました。エンジンは自然吸気タイプですが、モーターだけで50N・m(6.1kgf・m)のトルクがあるので、自然吸気エンジン1.0L並の力強さを発揮します。
ターボ仕様のスペーシアカスタムはハイパワー!
スペーシアの男性向け派生車種となるのがカスタムです。積載能力や快適性能は同一仕様ですが、ハイグレードのXSにはターボ装着モデルが設定されました。
最高出力はエンジンの64PSにモーターの3.1PSが加わり、トルクも50N・m(6.1kgf・m)増えるので軽カスタムの中では最速マシンになります。
エクステリア、インテリアともに男性的なイメージを強く打ち出しています。フロントマスクはアッパーグリル面積を大きく取って太いシルバーモールで縁取りした迫力顔で、インテリアは室内色をブラックで統一、ステアリングやシートに赤いステッチを入れてアクセントをつけています。
上級グレードはシートサイドをレザー調にしているので高級感があります。
もっと詳しく ⇒ スペーシアの評価レビュー記事
4位 日産 デイズルークス
ニーズ
荷物が積めるだけでなく上質な内装の車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | 日産 | 車名 | デイズルークス |
JC08モード燃費 | 20.6〜22.0km/L | エコカー減税 | エコカー減税対象外 |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1775mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2235mm | 1320mm | 1400mm | 920〜1010kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
130.6〜203.7万円 | 99.5〜149.9万円 |
日産のスーパーハイトワゴン、デイズルークスは三菱自動車との共同出資で設立したMNKVの企画開発による車種で、2014年2月から販売されています。
三菱の燃費データ改ざん問題後、一時的に販売台数は落ち込んだものの、軽自動車にはない上質感と車内の広さが燃費性能の悪さというデメリットを補って人気を集めており、2018年は2ヶ月間で約3万台を販売(デイズとデイズルークスの合計台数)、販売台数ランキングではN-BOXに次いで2位となっています。
乗員の快適性を優先した車種ですが、車内は意外に広く室内高はスーパーハイトワゴンでもトップクラスの1400mmを確保しています。2名乗車時のラゲッジルーム長は1320mmまで拡大でき、開口部の地上高は600mmなので27インチ自転車もラクに積み込むことができます。
ボディカラーが上質感を際立たせるデイズルークス
エクステリアはキャビンを長く設計したショートボンネットのフォルムで、フロントマスクには横基調のシルバーガーニッシュをレイアウト、ヘッドライトを左右フェンダーまで回り込ませて立体的な造形に作り上げました。ピラーをブラックに塗装してフローティングルーフにしていることも特徴のひとつです。
ボディカラーはモノトーンが14色、ツートーンが6色揃っており、個性を求めるタイプにも対応できるバリエーションがあります。イメージカラーのプレミアムサンシャインオレンジには軽自動車初となる4層塗装が採用されました。
ベース、クリア、半透明ベース、そしてクリア4コートメタリックで塗装しているので、他色の2層塗装よりも高品質な発色を実現しています。
快適性と利便性を両立させたデイズルークスの内装
デイズルークスの魅力のひとつが内装です。アイボリーを基調としてインパネの一部をブラックに配色しているので開放感があり、センタークラスターをピアノブラック、ドアトリムの一部にスエード調クロスを配置しているので軽自動車よりもワンランク上の高級感があります。
後部席は左右独立で260mmのスライド幅があります。大人4人が乗っても足を組めるほどの余裕があり、前方いっぱいまでスライドさせて背もたれを倒せば広いラゲッジルームを作り出すことができます。
また助手席はヘッドレストを外せばフルフラットになるのでカーペットなど長尺の荷物も積載可能です。快適性能では上級グレードに「ナノイー」搭載のリアシーリングファンを装備しました。
ウイルスや花粉などを抑制し、車内のイヤな匂いを除去して爽やかな空気を提供します。
大人の男性が満足できるデイズルークスのハイウェイスター
ライバル車のカスタムに相当するモデルがハイウェイスターです。デイズルークスは子育てママを訴求対象にしているわけではないので、内外装ともに男性が運転してもけっして違和感を抱くデザインではありません。
またハイウェイスターは今、流行りの迫力顔ではなく上品なフロントマスクにまとめられているので「ヤンチャ」な雰囲気がありません。ベーシックモデルよりも豪華な装備が欲しいというユーザーを対象に販売されている派生車種といえます。
エクステリアはラジエターグリルの変更とバンパー両サイドにLEDランプを追加した程度で大きな違いは見られません。ただしインテリアは雰囲気が大きく異なります。
室内色はブラウンとエボニーの2タイプを設定、インパネにはタコメーターが追加され、ディスプレイグリルやステアリングはシルバーモールで加飾されています。普通車や小型車からダウンサイジングしたい男性でも満足できる内装です。
もっと詳しく ⇒ デイズルークスの評価レビュー記事
5位 ダイハツ ウェイク
ニーズ
アウトドアの道具をたっぷり積める車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | ウェイク |
JC08モード燃費 | 23.2〜25.4km/L | エコカー減税 | 20〜25% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1835mm | 4.4〜4.7m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2215mm | 1345mm | 1455mm | 990〜1060kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
130.5〜184.1万円 | 98.9〜146.0万円 |
単純に軽乗用車の積載量だけを比較すればダイハツのウェイクがトップです。室内高1455mmはエンジンをフロントに置く軽ワゴン車の中でもっとも高く、室内も格段に広いものの、アウトドアレジャーの趣向性が強いこと、販売台数では上位4車を下回っていることから5位にランクしました。
ただし、ユーティリティ性は高いので工夫次第では普段使いでも十分に実用性を発揮します。ボディの高さは重心位置も高めてしまうデメリットを発生させますが、最新の予防安全装置や操縦性を高める機能を充実させており、走行安定性をきちんと確保しています。
豊富に揃っているアクセサリー類を使えばアウトドアレジャーの道具を整理して積載できることも特徴のひとつです。
車中泊もできるウェイクの室内装備
ウェイクの魅力は利便性の高い室内装備です。前部席背もたれのヘッドレストを外して後倒させ、後部席背もたれを前倒させるとフルフラットな車内空間を作り出せます。
折りたたみができるジョイントクッションやプライバシーシェードのアクセサリー類、または一般の寝具を使っても大人2人が余裕で車中泊できます。
ラゲージルーム床下にはアンダートランクがあります。これを利用すると荷室高は最大1485mmまで高くなるため、背の高い観葉植物でも鉢ごと縦に積み込むとことができます。
アンダートランクのカバーになっているデッキボードは上下2段調節式です。上段に設置すればラゲージルームを500mmと960mmに分けて使える他、脚を広げればアウトドアでテーブル代わりにできるという小技も持っています。
ウェイクの燃費を良くするための機能
ウェイクのボディ形状はボックスタイプであることに加えて車高が高いので前面投影面積が大きいため、空力性能はあまり良くありません。
燃費性能に悪影響が出るのはやむを得ないところですが、それでも自然吸気エンジン搭載車のJC08モードは最高25.4km/L、ターボ装着タイプの4WDでも23.2km/Lを記録しています。
燃費効率を高めるための装備としてはアイドリングストップ機能のエコアイドル以外にエコドライブアシスト照明があります。
スピードメーター内の照明がブルーからグリーンに変わると燃費効率の良い運転となり、マルチインフォメーションディスプレイには平均燃費やエコドライブ度が表示されるので、これらを上手に使えばJC08モード値に近づけることも不可能ではありません。
雪道で役立つウェイクのVSC&TRC
アウトドアレジャーの目的地へ行く時はどうしても未舗装路や雪道の走行が多くなります。そんな時に役立つ機能がVSC(Vehicle Stability Control)とTRC(Traction Control)です。
VSCは未舗装のコーナーや雨の日、雪道など滑りやすい路面で横滑りが発生した時、ブレーキとエンジン出力を制御して車両安定性を高めます。TRCは同じく滑りやすい路面でアクセルを踏んだ時、タイヤの空転を防ぐ機能です。
パッシブ式の4WDを選択すれば、雪道や未舗装路でもさらに安全な走行ができます。
ウェイクに装備されている予防安全装置、スマートアシストVにもアウトドアレジャーのための走行に役立つ機能が備わっています。
夜間、街路灯のない暗い道路で便利なのがハイビームとロービームを自動的に切り替えるオートハイビーム、海沿いやトンネルを出た時に受ける強い横風で車体が流された時は車速逸脱警報がドライバーに注意を促します。積載能力だけでなく安全面でもアウトドアレジャーを考えた車種といえます。
もっと詳しく ⇒ ウェイクの評価レビュー記事
6位 スズキ エブリイワゴン
ニーズ
4人乗っても荷室が広い車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スズキ | 車名 | エブリイワゴン |
JC08モード燃費 | 14.6〜16.2km/L | エコカー減税 | エコカー減税対象外 |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1815〜1910mm | 4.5m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2240mm | 1355mm | 1315〜1420mm | 940〜1010kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
142.5〜178.2万円 | 59.8〜128.0万円 |
スズキのエブリイワゴンはエンジンを座席の下にレイアウトするキャブオーバー型の乗用ワゴンです。商用バンのエブリイをベースにしているだけあって積載能力は高く、4人乗車時でも荷室空間がたっぷりあります。
後部席を前倒させれば荷室とフラットな空間を作り出すことができ、27インチ自転車を2台積み込むことができます。
また前部席背もたれを倒せば長いサーフボードも積み込むことができる他、前部席と後部席のアレンジでフルフラットな空間を作り出せるため車中泊も可能です。
アクセサリーが豊富に揃っていることも荷物の積載に便利な要因のひとつで、荷室のユーティリティカラーリングフックや天井に取り付けるルーフパッキングネットを使えばレジャーに必要な小物をすっきりと整理できます。
もっと詳しく ⇒ エブリィワゴンの評価レビュー記事
7位 ダイハツ アトレーワゴン
ニーズ
荷物が積めるキャブオーバー型で最新の予防安全装置がついている車種に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | ダイハツ | 車名 | アトレーワゴン |
JC08モード燃費 | 15.2km/L | エコカー減税 | エコカー減税対象外 |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1875mm | 4.6m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2020mm | 1285mm | 1350mm | 1000〜1100kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
153.3〜181.4万円 | 73.3〜119.9万円 |
ダイハツのアトレーワゴンはエブリイワゴンと同じく商用ベースのハイゼットカーゴを乗用ワゴンに改良したキャブオーバー型なので高い積載能力を備えています。
現行モデル5代目は2017年11月にマイナーチェンジを実施してフロントマスクを刷新した他、予防安全装置の最新型スマートアシストVを全グレードに標準装備しました。しかし基本設計が2005年とかなり古いため、積載能力と販売台数はエブリイワゴンを下回っています。
室内高は1350mmとスーパーハイトワゴンよりも低めですが、ラゲージルームの容量は4人乗車でも1116Lあるので荷物をたっぷり積めます。
後部席背もたれを前倒させるだけでラゲージルームとほぼフラットな空間を作り出せるので、前部席背もたれを立てた状態でも寝具さえあれば車中泊が可能です。
もっと詳しく ⇒ アトレーワゴンの評価レビュー記事
8位 トヨタ ピクシスメガ
ニーズ
濡れたり汚れたりしている荷物を積んでも掃除が簡単な車種に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | トヨタ | 車名 | ピクシスメガ |
JC08モード燃費 | 23.2〜25.4km/L | エコカー減税 | 20〜25% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1835mm | 4.4〜4.7m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2215mm | 1345mm | 1455mm | 990〜1060kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
135.0〜184.1万円 | 95.0〜151.0万円 |
トヨタのピクシスメガはダイハツからウェイクのOEM供給を受けて販売しているスーパーハイトワゴンです。フロントマスクのシルバーガーニッシュにレイアウトしたメーカーエンブレムとテールゲートのブランドバッジ以外に変更点はありません。
走行性能やユーティリティ性は同一仕様なので、アウトドアレジャーを思う存分、楽しめます。
シート表面はすべて撥水加工されているので水着や雪がついたままのウェア、アウトドアで汚れた衣服のまま乗車しても簡単に拭き取れるのがピクシスメガの大きな魅力です。
またラゲージスペースと後部席背もたれは防水素材のイージーケアフロア仕様になっているので、泥のついた靴やグッズも気軽に載せられます。なお、ピクシスメガは受注生産になります。ディーラーと納期の確認を行ってから購入することをおすすめします。
もっと詳しく ⇒ ピクシスメガの評価レビュー記事
9位 三菱 eKスペース
ニーズ
小さな子供の荷物を整理して積める車種が欲しい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | 三菱自動車 | 車名 | eKスペース |
JC08モード燃費 | 20.4〜22.0km/L | エコカー減税 | エコカー減税対象外 |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1775mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2235mm | 1320mm | 1400mm | 920〜1000kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
125.2〜169.0万円 | 78.9〜139.9万円 |
三菱のeKスペースは日産との合弁会社NMKVが企画開発したスーパーハイトワゴンです。日産からはデイズルークスの名称で販売されており、走行性能や車内装備は同一仕様ですが、フロントマスクのデザインを変更して差異化を図っています。また日産のオリジナル色であるプレミアムサンシャインオレンジの設定はありません。
室内空間にはさまざまなところに収納ポケットがあり、買い物や小物の整理に便利な設計になっています。
助手席下部には前後に引き出せるアンダートレイがあるので子供の着替えや靴などを収納でき、ダッシュボードには手帳やスマホを入れられるインパネアッパーボックス、天井にはウェットティシュなどを収納できるオーバーヘッドコンソールがあります。
小さな子供が乗車した時の荷物や身の回りの小物を収容するのに便利な車種です。
もっと詳しく ⇒ eKスペースの評価レビュー記事
10位 スバル シフォン
ニーズ
助手席側からも荷物を積むのが簡単な車種に乗りたい
概要 | |||
---|---|---|---|
メーカー | スバル | 車名 | シフォン |
JC08モード燃費 | 24.6〜28.0km/L | エコカー減税 | 20〜50% |
主要スペック | |||
全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
3395mm | 1475mm | 1750mm | 4.4m |
室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
2200mm | 1350mm | 1365mm | 920〜940kg |
新車価格 | 中古車相場価格 | ||
128.5〜160.9万円 | 102.6〜114.5万円 |
スバルのシフォンはダイハツからタントのOEM供給を受けて販売しているスーパーハイトワゴンです。販売時期が2016年12月と遅いため、タントに比べるとネームバリューが薄く、2018年は2月末までの段階でわずか1142台しか販売されていません。
積載能力や走行性能、車内レイアウトは同一仕様となっており、ミラクルオープンドアも装備されています。室内長は2200mm、助手席側開口幅は1490mmと広いのでバックドアが開けられない時でも大きな荷物の積み下ろしができますし、雨の日は小さな子供が傘をさしたまま車内に乗り込むことが可能です。
後部席背もたれをリクライニングさせるレバーが肩口にあるため、バックドア側からでも助手席サイド側からでも荷室スペースを簡単に広げることができます。
もっと詳しく ⇒ シフォンの評価レビュー記事
1位の中古車検索サービス
最近の軽自動車は車体価格が普通車並みに高くなっていますので、保証付きの優良中古車を選ぶ方が増えています。
新車を検討している方も、比較のために1度は中古車見積もりをとっておくことをお勧めいたします(^^)※氏名・電話番号は必ず正しいものを入力しましょう!
1位の車査定サービス
車を購入するお店でそのまま車を「下取り」にだすと、下取り価格を高くする代わりに値引額を下げられますので結局損をします。
軽自動車を最も高く売るためには、複数の買取業者に見積もりをとって買取価格を比較することが大切です!
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